FAMLog
FAMLog News Archive:第98回 2022年冬号
December 28, 2022
■Claris FileMaker 19.6の提供が開始(2022年12月)
Claris FileMaker 19.6の提供が2022年12月に開始されました。バージョン19.6.1では、トランザクション用のスクリプトステップが追加され、ファイルを開く際の認証オプションとしてApple IDでサインインできるようになっています。さらに、FileMaker Server for LinuxでカスタムWeb公開 with XMLがサポートされるようになっています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Go 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
■FMPress Forms 1.3.0およびFMPress Forms 1.3.1を公開(2022年10月)
Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるWordPressプラグインであるFMPress Formsのバージョン1.3.0およびバージョン1.3.1を2022年10月に公開しました。FMPress Forms 1.3.0ではGUIでフォームの作成支援を行うFMPress Forms エディターを追加し、FMPress Forms 1.3.1では日付タイプのフォームタグを利用した際に日付データが保存されない不具合を修正しました。
[関連]FMPress Forms 1.3.0を公開(FAMLog)、FMPress Forms 1.3.1を公開(FAMLog)
(2023/03/01追記:Claris FileMaker Server 19.6.1においてLinuxでカスタムWeb公開 with XMLがサポートされるようになった旨を追記しました。)
FMDataAPI Ver.29が公開
December 27, 2022
Claris FileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン29が公開されています。
新居雅行氏が開発したFMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.29では、HTTP/2でFileMaker Server 19の最新版に接続できない場合がある互換性の問題が改善されています。また、単一のレコードに対してgetPortalNamesメソッドを使用できなかった点が修正されています。
FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。なお、FMDataAPIは現在のところClaris FileMaker Cloud 2には対応していません。
Ruby 3.2.0が公開
December 26, 2022
Ruby 3.2.0が公開されています。
Rubyは、まつもとゆきひろ(Matz)氏によって1993年に開発が始められ、今もオープンソースソフトウェアとして開発が続けられているスクリプト言語です。実用段階になったYJITが含まれているRuby 3.2.0では、WASIベースのWebAssemblyへのコンパイルがサポートされるようになっています。また、正規表現のマッチングアルゴリズムが改善されています。
なお、2023年3月末頃で保守が終了する予定であるRuby 2.7系列は、現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、原則として重大なセキュリティ上の問題が発見された場合のみリリースが行われる状態であり、より新しいバージョンへ移行することが推奨されている状況です。
Form data to kintone 2.26.4が公開
December 23, 2022
Form data to kintone 2.26.4が2022年12月上旬に公開されています。
Form data to kintoneは、WordPress用のフォームプラグインであるContact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをkintoneに保存できるWordPressプラグインです。Form data to kintone 2.26.1ではContact Form 7 5.6.4との互換性が確認されており、Form data to kintone 2.26.4ではContact Form 7 5.7との互換性が確認されています。
Form data to kintoneのライセンスはWordPressと同じくGPLv2 or laterであり、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。
curl 7.87.0が公開
December 22, 2022
curl 7.87.0が公開されています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送ソフトウェアであり、Claris FileMakerでも利用されています。curl 7.87.0では2点のセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、Claris FileMaker Pro 19.6.1において、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで-Vもしくは--versionオプションを使用して取得できるlibcurlのバージョン情報は下記の通りです。
[出力例]
libcurl/7.83.0-DEV OpenSSL/3.0.7 zlib/1.2.11
Features: AsynchDNS IPv6 Largefile NTLM NTLM_WB SSL libz TLS-SRP UnixSockets HTTPS-proxy
Safari 16.2の提供が開始
December 21, 2022
セキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 16.2の提供が2022年12月中旬に開始されています。
複数の脆弱性が修正されたSafari 16.2はmacOS Big SurおよびmacOS Montereyで利用でき、同時に公開されたmacOS Ventura 13.1にもSafari 16.2が含まれています。
なお、macOS Catalina用のSafari 16は提供されておらず、実質的にmacOS Big Sur以降にアップグレードすることが推奨される状況になっていると言えます。
[関連]macOS Ventura 13.1の提供が開始(FAMLog)
macOS Monterey 12.6.2およびmacOS Big Sur 11.7.2の提供が開始
December 20, 2022
AppleがmacOS Monterey 12.6.2およびmacOS Big Sur 11.7.2の提供を開始しています。
macOS Monterey 12.6.2およびmacOS Big Sur 11.7.2ではそれぞれ複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、Claris FileMaker ProおよびClaris FileMaker Serverはバージョン19.4.1以降で正式にmacOS Montereyに対応するようになっています。FileMaker Serverは、バージョン19.1.2以降であればmacOS Big Surと互換性があり、バージョン19.3.1以降でユニバーサルバイナリとしてAppleシリコン搭載Macに対応しています。
[関連]macOS Ventura 13.1の提供が開始(FAMLog)
macOS Ventura 13.1の提供が開始
December 19, 2022
macOS Ventura 13.1の提供が開始されています。
macOS Ventura 13.1には多数のセキュリティに関わる修正が含まれています。macOS Venturaに対応しているMacは、iMac(2017以降)、iMac Pro(2017)、MacBook Air(2018以降)、MacBook Pro(2017以降)、Mac Pro(2019以降)、Mac Studio(2022)、Mac mini(2018以降)およびMacBook(2017)です。
なお、Claris FileMaker ProおよびClaris FileMaker Serverはバージョン19.6.1以降でmacOS Venturaでのインストールが正式にサポートされるようになっています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.6.2の提供が開始
December 16, 2022
Claris FileMaker Server 19.6.2の提供が開始されています。
FileMaker Server 19.6.2では、Claris FileMaker WebDirectで全体的なロード時間が最適化され、FileMaker Server 19.6.1にアップグレードした後にFileMaker WebDirectおよびClaris FileMaker Data APIのパフォーマンスが低下する問題が修正されています。
なお、バージョン19.6のFileMaker Serverでは、Windows Server 2022 Standard EditionとWindows Server 2022 Datacenter Editionがサポートされていますが、Windows Server 2016 Standard Edition、Windows Server 2016 Datacenter EditionおよびUbuntu 18.04 LTSはサポート対象外になっています。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
iOS 15.7.2およびiPadOS 15.7.2の提供が開始
December 15, 2022
iPhone向けのソフトウェア・アップデートとなるiOS 15.7.2と、iPad向けのソフトウェア・アップデートとなるiPadOS 15.7.2の提供が開始されています。
iOS 15.7.2およびiPadOS 15.7.2ではセキュリティ脆弱性の修正も行われていて、すでに悪用されている可能性のある脆弱性が修正されていることから、iOS 15およびiPadOS 15を使用している場合にはアップデートを適用することが推奨されています。
なお、App StoreからダウンロードできるClaris FileMaker Goを使用すれば、Claris FileMaker Proで作成したカスタム AppをiOSやiPadOS上で実行できます。FileMaker Go 19.6.1はiOS 15以降もしくはiPadOS 15以降で動作します。