FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.3.1の改善点:JSON関数
November 15, 2021
Claris FileMaker Pro 19.3.1では、JSON関数内のキーまたは索引またはパス引数でパスがカッコ表記で表現されていればキー名にピリオドを含めることができるようになっています。
バージョン19.3.1以降では、JSON関数を使用する際のキーまたは索引またはパス引数では、ドット表記とカッコ表記の構文がサポートされます。ドット表記とカッコ表記の違いとして、カッコ表記ではピリオド(.)を使用してキー名を区切るのではなく、シングルクォーテーション(')と角括弧([])でキー名を囲みます。
[使用例]
JSONSetElement ( "{}" ; "['-script.param']" ; "VALUE" ; JSONString )
[バージョン19.3.2における出力結果]
{"-script.param":"VALUE"}
[関連]JSON 関数の使い方(Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ)
Claris ConnectでサポートされているコネクタにNAVITIME APIが追加
November 11, 2021
さまざまなサービス間でデータの統合や連携を可能にするクラウドサービスであるClaris ConnectにNAVITIME APIとの連携用コネクタが新たに追加されています。
NAVITIME APIは、株式会社ナビタイムジャパンが運営する、ルート検索や地図表示などの機能をAPIで提供する法人向けサービスです。Claris Connectに今回追加されたNAVITIME API コネクタでは、 NAVITIME APIが提供する車や公共交通機関、自転車、徒歩におけるルート検索や、その結果を地図上に表示させるためのルート形状の取得などの機能がアクションとして提供されます。
なお、NAVITIME API コネクタが対応するAPIの利用には、別途Rakuten RapidAPIにてNAVITIME APIの利用登録が必要とのことです。
Apache HTTP Server 2.4.51が公開
October 08, 2021
Apache HTTP Server 2.4.51が公開されています。
Apache HTTP Server 2.4.51では、Apache HTTP Server 2.4.49および2.4.50に存在していた脆弱性が修正されています。当該脆弱性はCVE-2021-41773の修正が不十分であったため発生した問題であるとのことです。
なお、Apache HTTP ServerはオープンソースのWebサーバーソフトウェアであり、macOS版およびLinux版のClaris FileMaker ServerではWebサーバーにApache HTTP Serverが内部的に使用されています。
[関連]JVN#51106450: Apache HTTP Server におけるディレクトリトラバーサルの脆弱性(Japan Vulnerability Notes)、Apache HTTP Server 2.4.50が公開(FAMLog)
Apache HTTP Server 2.4.50が公開
October 06, 2021
Apache HTTP Server 2.4.50が公開されています。
Apache HTTP Server 2.4.50では、Apache HTTP Server 2.4.49のみに存在していたパストラバーサルの脆弱性(CVE-2021-41773)と、HTTP/2リクエストの処理におけるNULLポインタ参照の脆弱性(CVE-2021-41524)が修正されています。
なお、Apache HTTP ServerはオープンソースのWebサーバーソフトウェアであり、macOS版およびLinux版のClaris FileMaker ServerではWebサーバーにApache HTTP Serverが内部的に利用されています。
[関連]JVNVU#98852848: Apache HTTP Server 2.4における複数の脆弱性に対するアップデート(Japan Vulnerability Notes)
OpenSSH 8.8が公開
September 30, 2021
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョン「OpenSSH 8.8」が公開されています。
OpenSSH 8.8では、OpenSSH 6.2からOpenSSH 8.7までに存在していたsshdにおけるセキュリティ脆弱性が修正されています。
同時に、SHA-1ハッシュアルゴリズムを用いるRSA署名をデフォルトで無効とする変更が行われています。OpenSSHはRFC 8332のrsa-sha2-256/512をバージョン7.2からサポートしていて、既存のssh-rsa鍵は利用可能であればSHA-2ハッシュアルゴリズムを用いるRSA署名を自動的に用いるようになっています。
[参考]OpenSSH 8.8 がリリースされました(春山征吾のBlog)
PHP 7.3.31、PHP 7.4.24およびPHP 8.0.11が公開
September 29, 2021
PHP 7.3.31、PHP 7.4.24およびPHP 8.0.11が公開されています。
PHP 7.3.31、PHP 7.4.24およびPHP 8.0.11ではZipArchive::extractTo()におけるセキュリティ脆弱性が修正されています。なお、PHP 7.3系列のアクティブサポートは2020年12月にすでに終了しており、重大なセキュリティに関わる修正が行われるセキュリティサポートは2021年12月6日までの予定となっています。
PHPはバージョン8.1系統の開発も進められており、現在バージョン8.1.0 RC 2が公開されている状況です。
(2022/01/11追記:「バージョンPHP 8.1.0 RC 2」を「バージョン8.1.0 RC 2」に変更・修正しました。)
Claris FileMaker Pro 19.3.1の新機能:Windows版でMicrosoft Edge WebView2を搭載
September 10, 2021
Windows版のClaris FileMaker Pro 19.3.1では、WebコンテンツのレンダリングにInternet Explorerベースのエンジンの代わりに、Microsoft Edge WebView2を利用するようになっています。
Microsoft Edge WebView2の搭載により、Web標準に対するより良いサポートが提供されるようになり、Web ビューアで使用しているJavaScriptおよびCSSを簡略化できる可能性があります。
ただし、Web ビューアで使用している各種コードを変更・更新しなければならない場合があります。WindowsにおいてFileMaker Pro 19.2以前からバージョン19.3.1以降にバージョンアップする際にはその点に留意する必要があります。
[関連]Windows 版 Claris FileMaker Pro 19.3.1 における Microsoft Edge のサポートについて(Claris ナレッジベース)、Claris FileMaker Pro 19.3.1 アップデータが公開(FAMLog)
FileMaker data migration tool 19.3.1の新機能:Ubuntuのサポート
August 31, 2021
バージョン19.3.1のFileMaker data migration toolではUbuntuがサポートされるようになっています。
FileMaker Developer Subscription(FDS)を購入することで利用できるFileMaker data migration toolは、ファイル拡張子が「fmp12」であるFileMaker Proデータベースファイルからデータのインポート処理を実行し、運用しているカスタム Appの更新にかかる時間を大幅に短縮できるコマンドラインツールです。
2021年8月時点におけるFileMaker data migration toolの最新版はバージョン19.3.1です。FileMaker data migration toolは、Linux版(Ubuntu版)だけでなく、Windows版とmacOS版が用意されています。
[関連]Claris FileMaker Data Migration Tool Guide(Claris)、Claris FileMaker Server 19.3.1の新機能:Ubuntuのサポート(FAMLog)
Safari 14.1.2が公開
August 03, 2021
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 14.1.2が配布されています。
WebKitにおける複数の脆弱性が修正されたSafari 14.1.2は、macOS Mojave 10.14.6およびmacOS Catalina 10.15.7で利用できます。同時に公開されたmacOS Big Sur 11.5にもSafari 14.1.2が含まれています。
なお、macOS High Sierra 10.13用のSafari 14は提供されておらず、macOS Mojave以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
[関連]macOS Big Sur 11.5の提供が開始(FAMLog)
FileMaker Go 18の提供終了予定日が2022年5月31日に変更
July 26, 2021
2021年6月25日にFileMaker 18 プラットフォームのサポートが終了したことを受けてFileMaker Go 18はApp Storeよりいったん削除されていましたが、App StoreでのFileMaker Go 18の配布が2021年7月中旬に再開されています。
配布の再開に伴い、FileMaker Go 18の提供終了予定日が2022年5月31日に変更されていますが、この延長措置はCOVID-19と戦っている世界中における医療ユーザーの中にはFileMaker Go 18を必要とするiOS 12およびiPadOS 12を使用している組織があるためとのことです。
なお、これはFileMaker 18 プラットフォームのサポート延長を意味することではない点に留意する必要があります。FileMaker 19 プラットフォームへの移行が強く推奨されている点は変わりなく、予告なく早期にFileMaker Go 18の配布が終了する可能性もあります。
[関連]FileMaker Go 18 動作環境(Claris ナレッジベース)