FAMLog
Get(対象レコード数)関数
April 20, 2022
Claris FileMaker ProのGet(対象レコード数)関数は、現在の対象レコード数を返す関数です。
データを検索する際にアクティブにしたテーブル内のレコードセットが対象レコードであり、現在のデータベースファイルで複数のウインドウが開いている場合、対象レコード数の値は一番手前にあるウインドウの結果のみが返されます。
Get(対象レコード数)関数はバージョン7以降で利用できる関数ですが、Get関数はバージョン6以前ではステータス関数であったため、当該関数は実質的にバージョン6以前から存在していた関数であると言えます。
[関連]FileMaker Pro 7 では、ステータス関数が Get 関数に変換される(Claris ナレッジベース)
Get(スクリプトの結果)関数
April 19, 2022
Claris FileMaker ProのGet(スクリプトの結果)関数は、実行されたサブスクリプトのスクリプト実行結果を返す、バージョン8以降で使用できる関数です。
スクリプト内でサブスクリプトを指定するには、[スクリプト実行]スクリプトステップや[サーバー上のスクリプト実行]スクリプトステップを用います。サブスクリプトが結果を返さない場合、スクリプト実行結果の内容は空または以前に実行されたサブスクリプトのスクリプト実行結果になります。
なお、サブスクリプトが実行した結果の値を制御するには、サブスクリプト内で[現在のスクリプト終了]スクリプトステップの[テキスト結果]オプションを使用します。
[関連]FileMaker Pro 8の新機能:スクリプト結果の指定と取得(FAMLog)、FileMaker Pro 8の新機能:バージョン8で追加された関数一覧(FAMLog)
Spring4Shellの脆弱性(CVE-2022-22965)とClaris FileMaker
April 12, 2022
Spring Frameworkの脆弱性(CVE-2022-22965)とClaris FileMakerに関する情報がClaris ナレッジベースで公開されています。
Spring Frameworkにおける不適切なデータバインディング処理による任意コード実行の脆弱性(CVE-2022-22965)は、脆弱性の通称としてSpring4ShellまたはSpringShellが用いられています。遠隔から攻撃者が任意のコードを実行できる当該脆弱性はすでに攻撃に広く利用されている状況になっています。
Claris ナレッジベースの記事によると、該当するフレームワークを使用していないClaris FileMakerはSpring4Shell(CVE-2022-22965)の影響を受けないとのことです。
[関連]Claris FileMaker 製品と Spring4Shell の脆弱性(Claris ナレッジベース)、JVNVU#94675398: Spring Frameworkにおける不適切なデータバインディング処理による任意コード実行の脆弱性(Japan Vulnerability Notes)
FMウェブもくもく会 vol.12開催のお知らせ
April 08, 2022
2022年4月17日(日)午前10時より「FMウェブもくもく会 vol.12」を開催します。
カスタムWeb勉強会は2020年6月からFMウェブもくもく会としてリニューアルしました。FMウェブもくもく会は、Claris FileMakerとWebに関してもくもくがやがや一緒に勉強していく会です。隔月でFileMakerもくもく会が開催される日の午前中に開催し、今回もオンラインで開催します。
詳細および参加申込については下記URLのページをご覧ください。
https://fmweb-mokumokukai.connpass.com/event/244745/
FMDataAPI Ver.26が公開
April 07, 2022
Claris FileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン25およびバージョン26が2022年3月下旬に公開されています。
新居雅行氏が開発したFMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.25ではFileMakerRelationクラスにgetFirstRecord、getLastRecordおよびgetRecordsメソッドが追加されていて、FMDataAPI Ver.26ではFMDataAPIクラスにsetFieldHTMLEncodingおよびgetFieldHTMLEncodingメソッドが追加されています。
FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。なお、FMDataAPIは現在のところClaris FileMaker Cloud 2には対応していません。
Claris FileMaker 19.4とGet(アカウントタイプ)関数
March 29, 2022
Claris FileMaker Proの「Get(アカウントタイプ)関数」は、現在利用しているアカウントの認証タイプに関する情報を返します。
Claris FileMaker 19.4では、Get(アカウントタイプ)関数の戻り値は下記のようになります。
・「Guest」:アカウントタイプがFileMakerファイル(ゲストアカウント)の場合
・「FileMaker File」:アカウントタイプがFileMakerファイルの場合
・「External」:アカウントタイプが外部サーバーの場合
・「Amazon」:アカウントタイプがOAuth(Amazon)の場合
・「Google」:アカウントタイプがOAuth(Google)の場合
・「Azure」:アカウントタイプがOAuth(Microsoft Azure AD)の場合
・「Custom OAuth」:アカウントタイプがOAuth(カスタム)の場合
・「Claris ID <チーム名>」:アカウントタイプがClaris IDまたは外部アイデンティティプロバイダ(IdP)の場合
Claris FileMaker 19.4.1以降では、現在のユーザーアカウントがカスタム OAuth アイデンティティプロバイダで認証されている場合に、Get(アカウントタイプ)関数は「Custom OAuth」を返すようになっています。
[関連]Get(アカウントタイプ)関数(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.4.1の新機能:カスタム OAuth アイデンティティプロバイダのサポート
March 28, 2022
Claris FileMaker Pro 19.4.1では、Claris FileMaker Server 19.4.1でサポートされるようになったカスタム OAuth アイデンティティプロバイダに新たに対応しています。
バージョン19.4.1以降のFileMaker Proを使用して、外部認証用にカスタム OAuth アイデンティティプロバイダが設定されているFileMaker Server上で共有されているデータベースを開くと、[セキュリティの管理]ダイアログボックスの[認証方法:]で「カスタム OAuth」を選択できるようになります。
「カスタム OAuth」を選択している状態でグループまたはユーザを作成および設定することで、アイデンティティプロバイダで定義されているユーザーもしくはグループでFileMakerデータベースにサインインできるように設定できます。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.4.1 アップデータが公開(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.4.1の新機能:カスタム OAuth アイデンティティプロバイダのサポート(FAMLog)
Claris FileMaker Cloud 2.19.4.3の提供が開始
March 25, 2022
Claris FileMaker Cloud 2.19.4.3の提供が開始されています。
FileMaker Cloudは、Claris FileMakerで個別のビジネス課題を解決するツールセットを構築・運用できる、Claris純正クラウドサービスです。FileMaker Cloud 2.19.4.3では、FileMaker Cloud Admin ConsoleでClaris FileMaker Serverの新バージョンに関する通知が誤って表示される問題や、Claris ID ユーザ名を変更した後にClaris Customer Consoleで共有Appを直接作成した場合にClaris Customer Consoleの[ホーム]ページとClaris FileMaker ProおよびClaris FileMaker Goの[マイ App]ウインドウで共有Appが表示されない場合がある問題が修正されています。
なお、FileMaker Cloud 2.19.4.3は、Claris FileMaker 19および18のクライアントと互換性があります。
[関連]Claris FileMaker Cloud 2.19 リリースノート(Claris)
2022年3月「FileMakerユーザーズグループ中部」発表資料
March 14, 2022
2022年3月12日に行われた「FileMakerユーザーズグループ中部(FM-Chubu)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:FMPress Formsの紹介とバージョン1.0.2の変更点(PDF形式/ファイルサイズ:約2.7MB)
「Introducing_FMPress_Forms_202203.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
159df60f2ed59fd291cb830fbe69fd731e4dd78cbb350cf782fcba2daba6cf44
■関連リンク
・FMPress Forms(株式会社エミック)
・FMPress Forms(WordPress プラグインディレクトリ)
・エミックラーニング(株式会社エミック)
・WordPress.org
・Contact Form 7
Claris FileMaker ProでUNIX時間を取得する方法
March 10, 2022
Claris FileMaker ProでUNIX時間を取得する方法の1つに、Claris FileMakerの取得関数とTimestamp関数、日付関数、時刻関数、GetAsNumber関数などを組み合わせる方法があります。
[例1]
GetAsNumber ( Get ( タイムスタンプ ) - Timestamp ( Date ( 1 ; 1 ; 1970 ) ; Time ( 0 ; 0 ; 0 ) ) ) - 60 * 60 * 9
[例2]
GetAsNumber ( Get ( ホストのタイムスタンプ ) - Timestamp ( Date ( 1 ; 1 ; 1970 ) ; Time ( 0 ; 0 ; 0 ) ) ) - GetAsNumber ( Get ( ホストのタイムスタンプ ) - GetAsTimestamp ( Floor ( Get ( 現在の時刻 UTC ミリ秒 ) / 1000 ) ) )
[例3]
Int ( Get ( 現在の時刻 UTC ミリ秒 ) / 1000 ) - 62135596800
UNIX時間は協定世界時(UTC)での1970年1月1日0時0分0秒からの形式的な経過秒数です。クラウドサービスによってはAPIを使うにあたりJWT(JSON Web Token)を作成しなければならない場合があり、その際にUNIX時間を取得する必要が出てくることがあります。
上の例1は、日本標準時(JST)であることが前提となっている式であり、Claris FileMaker Cloud上で実行される場合が考慮されていませんのでご注意ください。また、必要に応じて閏秒も考慮する必要があります。
[関連]FileMaker で気軽に UTC とその地域 (今回は JST)の時差を取得する方法(p388cellさんのnote)、epochTime(Brian Dunning's free FileMaker Custom Functions library)
(2022年3月10日追記:例2の式において、Get(タイムスタンプ)関数ではなくGet(ホストのタイムスタンプ)関数を使用するように式を変更しました。)
(2022年3月11日追記:関連記事を1つ追加しました。)
(2022年5月29日追記:[例3]を追加しました。)