FAMLog
FMDataAPI Ver.30が公開
June 30, 2023
Claris FileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン30が2023年6月下旬に公開されています。
新居雅行氏が開発したFMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.30では、toArrayメソッドを使用する際に発生していた不具合が修正されています。
FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。なお、FMDataAPIは現在のところClaris FileMaker Cloud 2には対応していません。
macOS版Claris FileMaker Server 2023の動作環境
June 19, 2023
macOS版のClaris FileMaker Server 2023はmacOS Monterey 12とmacOS Ventura 13をサポートしています。
macOS Big Sur 11やmacOS Catalina 10.15、macOS Mojave 10.14はサポートされておらず、RAMの最低要件はバージョン19と同様に8GBです。ストレージについては、ソリッドステートドライブ(SSD)の使用が推奨されており、ファイルサイズに依存しますが512GB以上必要、そしてストレージの空き容量は20%以上必要という条件となっています。
RAMが8GBである場合にはClaris FileMaker WebDirectの許容量は50ユーザーと明記されており、100ユーザーでFileMaker WebDirectを利用したい場合には32GB以上のRAMを搭載したMac Studioを使用することが推奨されています。なお、FileMaker WebDirectのクライアント数が101以上の場合にサーバーを複数台構成にすることが推奨されていますが、接続数の上限は、ハードウェアの構成やカスタム Appのデザイン、ライセンス、サブスクリプションなどによって制限される可能性があります。
[関連]macOS版Claris FileMaker Server 19の動作環境(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 2023の新機能:バージョン20.1.1で追加された関数
June 16, 2023
Claris FileMaker Pro 2023では新しい関数が追加され、キャッシュファイルの名前およびパスを返す関数や、基本テーブル名の一覧を返す関数等が新設されています。
バージョン20.1.1で追加された関数一覧は次の通りです。
・GetBaseTableName
・Get(キャッシュファイルパス)
・Get(キャッシュファイル名)
・BaseTableNames
・BaseTableIDs
GetBaseTableName関数を使用すると、引数として指定したフィールドの基本テーブル名を取得できます。
[関連]Claris FileMaker 2023の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 2023の新機能:バージョン20.1.1で追加されたスクリプトステップ
June 15, 2023
Claris FileMaker Pro 2023では、次のスクリプトステップが新しく追加されています。
・コールバックを使用してサーバー上のスクリプト実行
・Claris Connect フローをトリガ
Claris FileMaker 2023の販売開始と同時にClaris Connectの無料利用枠が新たに用意されるようになっており、[Claris Connect フローをトリガ]スクリプトステップを使用することでより容易にClaris Connectと連携できるようになります。
また、[コールバックを使用してサーバー上のスクリプト実行]スクリプトステップを使用すると、サーバー上で指定されたスクリプトの実行が完了した後に、別の指定されたスクリプトをローカルで実行させることができます。
[関連]Claris FileMaker 2023の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 2023の動作環境
June 13, 2023
macOS版Claris FileMaker Pro 2023の動作環境は、macOS Monterey 12もしくはmacOS Ventura 13となっており、macOS Catalina 10.15およびmacOS Big Sur 11が動作環境の対象から外されています。
Windows版Claris FileMaker Pro 2023の動作環境は、バージョン19.6のFileMaker Proと同様、バージョン22H2のWindows 10(Pro EditionおよびEnterprise Edition)もしくはバージョン22H2のWindows 11(Pro EditionおよびEnterprise Edition)となっています。バージョン19と同様、32ビットバージョンは動作環境の対象外です。
なお、Windows版のFileMaker Pro 2023ではMicrosoft .NET Frameworkのバージョン4.8以上が必要です。
[関連]FileMaker Pro リリースノート(Claris)、Claris FileMaker Pro 2023 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)、Claris FileMaker Pro 19の動作環境(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 2023はFileMaker Pro 12のファイル形式を踏襲
June 12, 2023
Claris FileMaker Pro 2023のデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲しています。
同じファイル形式であり、ファイル拡張子は「fmp12」のままであるため、Claris FileMaker Pro 2023およびClaris FileMaker Go 2023はFileMaker 12のデータベースファイルを変換することなくそのまま開くことが可能です。
ただし、Claris FileMaker 2023では新しい機能や関数が追加されています。FileMaker 2023の新機能を利用して作成されたデータベースファイルを旧バージョン(バージョン12、13、14、15、16、17、18および19)で開いた場合には、適切に動作しない部分が出てくる場合があるので注意が必要です。
[関連]FileMaker ファイルを「.fmp12」ファイル形式に変換(Claris ナレッジベース)
Claris FileMaker 2023(20.1.2)の提供が開始
June 07, 2023
Claris FileMaker 2023(20.1.2)の提供が開始されています。
FileMaker 2023(20.1.2)では、Claris FileMaker Pro 2023でOnWindowTransactionスクリプトトリガをトリガする際の問題や、ESSテーブルで集計フィールドが空で表示される不具合、Claris FileMaker Server 2023に搭載されているWeb公開エンジンのメモリリークなどが修正されています。
FileMaker 2023(20.1.2)のリリースに伴い、Claris FileMaker Data Migration ToolおよびiOS App SDKも同時に更新されています。なお、FileMaker Pro 2023ではmacOS Catalina 10.15およびmacOS Big Sur 11がサポートされなくなっています。
[関連]Claris FileMaker 2023の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker 2023の提供が開始
May 25, 2023
Claris International Inc.が2023年5月23日にClaris FileMaker 2023の日本国内での提供を開始しています。
公開されたバージョン番号は年(Claris FileMaker 2023)で示されていますが、カスタマサポート用には数字バージョンが引き続き使用されます。数字バージョン(20.1)は[FileMaker Pro について]ダイアログボックス、およびFileMaker ServerやFileMaker CloudのAdmin Console等で確認できるようになっています。
[Claris Connect フローをトリガ]スクリプトステップが新たに追加されているFileMaker 2023ではClaris Connectとの連携がより容易になっており、Claris Connectの無料利用枠が新たに用意されるようになっています。なお、FileMaker Cloud 2.20.1については後日利用できるようになる予定となっています。
Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:キャッシュされたテンポラリファイルの削除
May 23, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では、キャッシュされたテンポラリファイルを削除できるボタンが新たに追加されています。
[キャッシュされたテンポラリファイルを削除]ボタンは、[環境設定]の[一般]タブに用意されています。このボタンは、共有されているFileMaker Proファイルのキャッシュされたテンポラリファイルを削除するために用意されている機能ですが、通常時は本機能を利用する必要は特にありません。
キャッシュされたファイルはパフォーマンスの向上に役立ち、FileMaker Proによって必要に応じて削除されるようになっているとのことです。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Go 19.6.1の新機能:Apple IDによるサインイン
May 22, 2023
Claris FileMaker Go 19.6.1では、ファイルを開く際の認証オプションとしてApple IDでサインインすることが可能になっています。
実際にApple IDでサインインするには設定済みのFileMaker Serverが必要になってきますが、FileMaker Server 19.6でサポートされている定義済みのOAuth アイデンティティプロバイダは次の通りです。
・Amazon
・Google
・Microsoft
・Apple
・AD FS
なお、Appleでサインインできるように設定するには、FileMaker Server Admin Consoleの[構成]>[通知]において[電子メール通知の送信]を有効にしておく必要があります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:Apple IDによるサインイン(FAMLog)、Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:Apple IDによるサインイン(FAMLog)