FAMLog
FileMaker Pro 15の新機能:バージョン15で追加された関数一覧
September 09, 2016
FileMaker Pro 15では新しい関数が追加され、iBeaconとiOSデバイスへの近接の一覧を返す関数が新設されています。
バージョン15で追加された関数一覧は次の通りです。
・RangeBeacons
iBeaconは、モバイルアプリに物理的なビーコンからの信号を受信させ、そのビーコンに適切に反応させるAppleの技術です。RangeBeacons関数はFileMaker Go 15で利用することができ、商品が販売されている場所に近づいたときの商品説明情報を自動的に表示させる用途やセルフガイドツアーなどに使用できます。
[関連]FileMaker Pro 15 - 新しい計算関数 - RangeBeacons(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker Pro 14の新機能:バージョン14で追加された関数一覧(FAMLog)
OpenSSL 1.1.0が公開
September 08, 2016
通信暗号化ライブラリとして広く利用されているOpenSSLの新バージョン「OpenSSL 1.1.0」が2016年8月下旬に公開されています。
OpenSSL 1.1.0では、ChaCha20やPoly1305、X25519などが新たにサポートされた他、新しいunifiedビルドシステムやpipeliningのサポートなど、数多くの機能追加および改善が行われています。なお、バージョン1.1.0系統は2018年8月31日までサポートされる予定となっています。
OpenSSLのバージョン0.9.8系統およびバージョン1.0.0系統は2015年12月31日にセキュリティ修正を含むサポートが終了したため、今後はバージョン1.0.1系統以降に移行する必要があります。バージョン1.0.1系列のサポートは2016年12月31日に終了する予定となっていることを考慮すると、2019年12月31日までサポートされるバージョン1.0.2系列へのアップグレードが推奨されます。
[関連]Release Strategy(OpenSSL)
Apache Tomcat 8.5.5とApache Tomcat 8.0.37が公開
September 07, 2016
Apache Tomcat 8.5.5とApache Tomcat 8.0.37が公開されています。
Apache Tomcat 8.5.5およびApache Tomcat 8.0.37にセキュリティ修正が含まれているかは現状では不明です。また、Apache Tomcat 8.0.37ではTomcat Native Libraryがバージョン1.2.8に更新されています。
現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン8.5系統です。Apache Tomcatはバージョン9.0系統の開発も進められており、現在Apache Tomcat 9.0.0.M10 (alpha)が公開されている状況です。
INTER-Mediator 5.5でPHP 7に対応予定
September 06, 2016
INTER-Mediatorは2016年9月6日現在PHP 7をサポートしていませんが、次期バージョンのINTER-Mediator 5.5でPHP 7をサポートする予定です。
現時点でのPHPの最新バージョンは、2016年8月に公開されたバージョン7.0.10です。PHPはバージョン7.1系統の開発も進められており、現在バージョン7.1.0 Release Candidate 1が公開されている状況です。
なお、PHP 7への対応と同時にPHP 5.2系統のサポートを廃止する可能性がありましたが、INTER-Mediator 5.5ではPHP 5.2系統を引き続きサポートする見込みです。
APPLE-SA-2016-09-01-2 Security Update 2016-001 El Capitan and Security Update 2016-005 Yosemite
September 05, 2016
AppleからOS X El Capitan v10.11.6用のSecurity Update 2016-001とOS X Yosemite v10.10.5用のSecurity Update 2016-005が公開されています。
OS X El Capitan v10.11.6用のSecurity Update 2016-001およびOS X Yosemite v10.10.5用のSecurity Update 2016-005ではカーネルのセキュリティ脆弱性が2点修正されています。
同時にSafari 9.1.3も公開されており、OS X El Capitan用のSecurity Update 2016-001にはSafari 9.1.3が同梱されています。
[関連]APPLE-SA-2016-09-01-1 Safari 9.1.3(FAMLog)
APPLE-SA-2016-09-01-1 Safari 9.1.3
September 02, 2016
アップルから、セキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 9.1.3が配布されています。
WebKitの脆弱性が修正されたSafari 9.1.3は、OS X Mavericks v10.9.5、OS X Yosemite v10.10.5およびOS X El Capitan v10.11.6で利用できます。
OS X Mountain Lion用のSafari 9は提供されておらず、OS X Mavericks以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。Windows用のSafariについてはバージョン6の登場以降更新版が公開されていないため、Safari for Windowsの使用を停止して他のWebブラウザーに移行する必要があります。
FileMaker Go 15.0.2が公開
September 01, 2016
FileMaker Go 15.0.2の提供が開始されています。
FileMaker Go 15.0.2では、Web ビューアやバーコード関連の問題、およびメモリが少ない状況でポップオーバーの内容がレンダリングされない問題が修正されていて、[URL から挿入]スクリプトステップが新たにIPv6をサポートするようになっています。
なお、FileMaker Go 13は2016年9月23日にApp Storeから削除される予定となっています。FileMaker Go 13はFileMaker Server 12に接続できますが、FileMaker Go 14やFileMaker Go 15はFileMaker Server 12に接続できません。FileMaker Server 12を利用している場合には、削除されるまでにApp StoreからFileMaker Go 13をダウンロードしておく必要があります。
「FileMaker カンファレンス 2016」のご案内
August 31, 2016
ファイルメーカー社が主催する「FileMaker カンファレンス 2016」において、併設されるショウケースにエミックのブースを出展します。
今年はFileMaker Serverに特化したWebサーバー安全性診断およびSSL/TLS脆弱性検査サービスを紹介します。ご来場の際には是非ともお立ち寄りください。
また、3日目の11月11日(金)14時10分から開始予定であるジェネラルトラックのセッション「SSL暗号化通信を利用したネットワークセキュリティの向上」ではスピーカーとしてSSL/TLSに関する講演を行います。FileMaker 15におけるSSL関連の新機能やSSL/TLSの最新情報を交えながら詳しく解説します。是非お早めに事前登録のうえ当日ご来場ください。
FileMaker カンファレンス 2016
開催日:2016年11月9日(水)〜11月11日(金)
開催場所:JPタワーホール&カンファレンス
参加費:無料(事前登録制、一部有料のセッションあり)
詳細:FileMaker カンファレンス 2016 公式ページ(ファイルメーカー社)
[関連]FileMaker カンファレンス 2016の事前登録受付が開始(FAMLog)
FileMaker 15に対応した専用サーバーサービス「FMPress15」
August 30, 2016
FileMaker 15に対応した専用サーバーサービス「FMPress15」の受付を2016年8月24日より開始しました。また、FMPressで提供している、FileMakerデータベースからWebアプリを生成・運用できるサービス「FMPress Publisher」もバージョン3.5にバージョンアップして本日より提供を開始しました。
FMPress15は、FileMaker 15 プラットフォームに対応したWebホスティングサービスで、データベースサーバーにFileMaker Server 15を利用してサーバーを運用できます。FMPressで利用できるFMPress Publisherのバージョン3.5では、FileMaker Pro 15 Advancedで出力されたデータベースデザインレポート(DDR)に対応し、FileMaker 15のマスク付き編集ボックスをサポートしました。さらに、ポップアップメニューの値一覧に、関連レコードを利用した値一覧を利用できる機能を新たに追加しました。
FMPress15の料金は月額29,800円(税別)で、同サービスのサーバー上で稼働させるFileMaker Serverのライセンスが必要です。
FileMaker Server 15の改善点:中間CA証明書のインポート
August 29, 2016
FileMaker Server 15では、Admin Consoleおよびfmsadminコマンドを使用して、中間CA証明書をインポートできるようになっています。
以前からほぼすべてのSSLサーバー証明書は中間認証局から発行されており、中間認証局から発行されたサーバー証明書をサーバーにインストールする場合には、認証局から送られてくる中間CA証明書もあわせてインストールする必要があります。FileMaker 14以前ではFileMaker GoおよびFileMaker Pro側に中間CA証明書が組み込まれており、他のソフトウェアでは見られない実装が行われていました。FileMaker Server 15では中間CA証明書をインポートできるようになりましたが、この機能は新機能というより改善点もしくは修正点と呼ぶべき機能と言えます。
バージョン14以前のFileMaker Serverは中間CA証明書をインポートしない前提の実装であり、かつ旧バージョンのクライアントは新バージョンが登場するとあまり更新されないことから、FileMakerネットワーク共有の通信をSSL/TLSで暗号化している場合には数年以内にFileMaker 15以降にバージョンアップすることが求められるようになるでしょう。