FAMLog
FileMaker Server 15の新機能:Admin Console上でのSSLサーバー証明書情報の表示
June 29, 2016
FileMaker Server 15では、サーバーで使用されている現在のSSLサーバー証明書に関する情報を表示できます。
バージョン15のAdmin Consoleでは、[データベースサーバー]>[セキュリティ]タブ内に[証明書を表示...]ボタンが追加されています。[データベース接続に SSL を使用する]設定を有効にしている場合に[証明書を表示...]ボタンを押すと、SSLサーバー証明書の詳細を表示するダイアログボックスが表示されます。
これまではSSLサーバー証明書の有効期限を確認する手段が用意されていませんでしたが、バージョン15ではAdmin Console上で証明書の有効期限を確認できるようになっています。
FileMaker Pro 15の新機能:[テーブルデータを削除]スクリプトステップ
June 28, 2016
FileMaker Pro 15では、[テーブルデータを削除]スクリプトステップが新たに追加されています。
[テーブルデータを削除]スクリプトステップは、現在の対象レコードに関係なく、指定したテーブルにあるすべてのレコードを削除します。大量のレコードを削除する場合は、[対象レコード削除]スクリプトステップよりも[テーブルデータを削除]スクリプトステップを利用する方が高速にレコードを削除できます。
なお、リレーションシップで設定されている場合でも、[テーブルデータを削除]スクリプトステップでは関連レコードは削除されません。関連レコードも削除する場合は[対象レコード削除]スクリプトステップを使用する必要があります。
[関連]テーブルデータを削除(FileMaker Pro 15 ヘルプ)、テーブルデータを削除(FileMaker Server 14で)(FileMaker Community)
(2016/07/05追記:関連リンクを追加・更新しました。)
Apache Tomcat 7.0.70が公開
June 27, 2016
Apache Tomcat 7.0.70が公開されています。
現時点でのApache Tomcatの最新バージョンはバージョン8.5系統です。Apache Tomcat 7.0.70では、同梱しているCommons FileUploadにおけるサービス不能(DoS)攻撃が可能となる脆弱性が修正されています。また、Apache Tomcat Native Libraryがバージョン1.2.7に更新され、Tomcat Native LibraryがWindows環境でOpenSSL 1.0.2hとAPR 1.5.2を使用するようになっています。
FileMaker Server 13以降のWeb公開機能とAdmin Console用管理サーバーではTomcat 7.0系列が使われていて、バージョン13.0v5以降、バージョン14およびバージョン15ではApache Tomcat 7.0.55が使用されています。
PHP 5.5.37、PHP 5.6.23およびPHP 7.0.8が公開
June 24, 2016
「PHP 5.5.37」、「PHP 5.6.23」および「PHP 7.0.8」が公開されています。
PHP 5.5.37、PHP 5.6.23およびPHP 7.0.8では、セキュリティ脆弱性が多数修正されています。なお、PHP 5.5系統の保守は今年の7月に、PHP 5.6系統の保守は2018年12月に終了する予定となっています。
PHP 7では実行速度が高速化されていることから将来的にはPHP 7.0系統の普及が期待されますが、下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。PHPはバージョン7.1系統の開発も進められており、現在バージョン7.1.0 Alpha 1が公開されている状況です。
Windows版FileMaker Server 15の動作環境
June 23, 2016
Windows版のFileMaker Server 15はWindows Server 2012 R2 Standard Edition、Windows Server 2008 R2 SP1 Standard EditionおよびWindows Server 2008 R2 SP1 Enterprise Editionをサポートしています。
Windows上にFileMaker Server 15をインストールするには、インターネット接続が必要です。また、Windows Server 2012 R2 Standard Editionを利用する場合、更新プログラム2919355を適用済みの環境が必要です。
RAMの最低要件は従来と同様に4GBであり、FileMaker Server 14でサポートされていたWindows Server 2012 Standard EditionはFileMaker Server 15ではサポートされなくなっています。
[関連]OS X版FileMaker Server 15の動作環境(FAMLog)
FileMaker Pro 15で取り除かれた機能
June 22, 2016
FileMaker Pro 15では一部の機能が削除されています。バージョン15で削除された機能の一覧は下記の通りです。
・レコードをPDFとして保存するときのAdobe Acrobat 5およびAdobe Acrobat 6との互換性のサポート
・32ビットアーキテクチャのサポート(OS X)
・OS X Mavericks v10.9のサポート
FileMaker Pro 15ではOS X版は32ビットアプリケーションとして実行できなくなっています。OS Xにおいて、32ビット専用のプラグインやODBCクライアントドライバ、オーディオ/ビデオコーデックを使用する場合には、64ビットバージョンを利用しなければならない点に注意する必要があります。
なお、FileMaker Pro ユーザーズガイドはバージョン15でなくなっていますが、ユーザーズガイドにあった情報はヘルプで確認できます。
[関連]FileMaker Pro 14で取り除かれた機能(FAMLog)、FileMaker 15で非推奨になった機能(FAMLog)、PDF behavior changes in FileMaker Pro 14.0.6 and FileMaker Pro 15(FileMaker Knowledge Base)
FileMaker Server 15の新機能:Admin Console上での証明書署名要求 (CSR)の作成
June 21, 2016
FileMaker Server 15では、Admin Console上で証明書署名要求 (CSR)を作成できるようになっています。
バージョン12、13および14ではfmsadmin CERTIFICATEコマンドやopensslコマンドを使用してCSRを作成していましたが、バージョン15ではAdmin Console上で認証局に提出するCSRを作成できるようになりました。
FileMaker Server 15では、[データベースサーバー]>[セキュリティ]タブにおいて[要求の作成...]ボタンを押すとCSRファイル(serverRequest.pem)とプライベートキーファイル(serverKey.pem)を作成するダイアログボックスが表示されます。CSRファイルとプライベートキーファイルはFileMaker ServerのCStoreフォルダ内に作成されます。
[関連]FileMaker Server 14の新機能:Admin Console上でのSSLサーバー証明書のインポート(FAMLog)
Windows PowerShellでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法
June 20, 2016
Windows PowerShellでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法の1つに、Windows PowerShell 4.0以降で利用できるGet-FileHashコマンドレットを使用する方法があります。
Get-FileHash [ファイルパス] -Algorithm SHA256
(例)Get-FileHash .\vagrant_1.8.4.msi -Algorithm SHA256
配布されているファイルが正式に配布元から提供されているものか確かめるための手段の1つとして、最近ではSHA-256メッセージダイジェストを確認することがあります。
[関連]OS XでSHA-256メッセージダイジェストを確認する方法(FAMLog)
Apache Tomcat 8.5.3とApache Tomcat 8.0.36が公開
June 17, 2016
Apache Tomcat 8.0.36とApache Tomcat 8.5.3が公開されています。
バージョン8.5系統における最初の安定版であるApache Tomcat 8.5.3では、HTTP/2やTLSバーチャルホスティングがサポートされています。また、Apache Tomcat 8.0.36では、メモリーリークの検知や予防に関する改良が行われています。
Apache Tomcatはバージョン9.0系統の開発も進められており、現在Apache Tomcat 9.0.0.M8 (alpha)が公開されている状況です。
CakePHP 2.8.5が公開
June 16, 2016
CakePHP 2.8.5が公開されています。
CakePHP 2.8.5は、バージョン2系のAPI互換となる保守リリースで、不具合の修正および一部機能の改善・強化が行われていて、ApcEngineがPHP 7でAPCu(APC User Cache)をサポートするようになっています。CakePHP 2.7系統からCakePHP 2.8系統にバージョンアップする際には移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。
現時点におけるCakePHPの最新バージョンはバージョン3.2.10ですが、FMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 3.xに対応していないのでご注意ください。