FAMLog
FileMaker Web News:第20回 2007年7月号
July 13, 2007
「FileMaker Web News」第20回目をお届けします。
■FileMaker, Inc.がFileMaker 9 製品ラインを発表
FileMaker 9 製品ラインが2007年7月10日(米国時間)に米国で発表されました。バージョン9では、外部のSQLデータソースに接続して、それらをFileMakerベースのデータであるかのように簡単に統合および連係できるようになっています。サーバー製品ではFileMaker API for PHPの正式版も同梱され、新たにFileMaker Server Advancedだけでなく通常版のFileMaker ServerでもカスタムWeb公開機能がサポートされるようになっています。
[関連]FileMaker 9 製品ライン発表(FAMLog)
■Ruby on RailsとFileMaker ServerをつなぐRfm
米国でFileMaker 9 製品ラインが発表された日に、FileMaker API for PHPのRuby版オープンソースプロジェクトとも言えるRfm(FileMaker API for Ruby)のバージョン1.0が公開されました。今最も注目されているWebアプリケーションフレームワークであるRuby on Railsと連係できることから、今後が楽しみなソフトウェアではないでしょうか。
[関連]Rfm 1.0(FAMLog)
(2008/03/15追記:カテゴリーをBookからNewsに変更しました。)
Rfm 1.0
July 12, 2007
Six Fried Riceが、オブジェクト指向スクリプト言語RubyからFileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースへのアクセスを可能にするオープンソースソフトウェア「Rfm 1.0」を公開しています。
Rfm(FileMaker API for Ruby)は、MITライセンスで提供されるオープンソースソフトウェアです。XMLを使用したカスタムWeb公開機能を利用する前提のソフトウェアであるため、動作環境としてFileMaker Server Advanced(バージョン7もしくはそれ以降)あるいはFileMaker Server 9が必要になります。
同時に、Ruby on RailsとRfmを利用したサンプルサイトも公開されており、そのソースコードもダウンロードできるようになっています。
(2008/03/06追記:Rfmサンプルサイトのリンク先URLを変更しました。)
FileMaker 9 製品ライン発表
July 11, 2007
FileMaker, Inc.が「FileMaker Pro 9」を始めとするFileMaker 9 製品ラインを発表しています(日本語訳)。
米国では「FileMaker Pro 9」、「FileMaker Pro 9 Advanced」、「FileMaker Server 9」および「FileMaker Server 9 Advanced」の販売がすでに開始されています。
ただし、FileMaker 9 製品ラインの各製品について、日本市場での発売、仕様、価格等については現在のところ未定であり、後日報道発表およびファイルメーカー社のWebサイトで詳細が案内されるとのことです。
Get(ファイルパス)関数
July 10, 2007
FileMaker Proの「Get(ファイルパス)関数」は、現在アクティブなデータベースファイルの場所を示す完全パスを返します。
Mac OS Xでは「file:/ボリューム/フォルダ/ファイル名」の形式で値が返ります。一方、Windows環境では、ローカルファイルの完全パスは「file:/ドライブ:/フォルダ/ファイル名」の形式で値が返り、リモートファイルの場合には、完全パスは「file://ボリューム/フォルダ/ファイル名」となります。
なお、Mac OS XにおいてFileVaultの機能を有効にしている場合と、その機能を利用していない場合では、返ってくる値が異なるので注意が必要です。
[Mac OS XでFileVaultを無効にしている場合の例]
file:/VOLUMENAME/Users/USERNAME/Desktop/FILENAME.fp7
[Mac OS XでFileVaultを有効にしている場合の例]
file:/USERNAME/Desktop/FILENAME.fp7
Mac OS X Leopard ServerにはRuby on Railsが搭載予定
July 09, 2007
旧聞の通り、2007年10月出荷予定のMac OS X Leopard ServerにはRuby on Rails、MongrelおよびCapistranoが標準搭載される予定です。
Mongrelは、Ruby用のWebサーバー兼HTTPライブラリであり、Ruby on Railsにも対応しています。Capistranoは、Ruby製のアプリケーションデプロイメントツールです。
他にもRuby関連のソフトウェアがLeopardに標準添付される予定であり、Mac OS X LeopardにはRubyGemsが標準で同梱されることが予想されます。Mac OS X Leopardであれば、RubyやRubyGemsを別途インストールすることなく、Rfm(FileMaker API for Ruby)のインストールをすぐに実行することができるでしょう。
(2007/07/12追記:「Ruby FileMaker API」を「FileMaker API for Ruby」という表記に変更しました。)
Mac OS X v10.4にRuby on Railsをインストールする
July 06, 2007
Ruby on Railsは、オープンソースのWebアプリケーションフレームワークです。文字通りRubyで記述されており、現時点でRailsの最新バージョンは1.2.3です。
Railsをインストールするにはいくつか方法がありますが、RubyGemsを使う方法が最も容易でしょう。Mac OS X v10.4では別途インストールしたRuby(Ruby 1.8.6-p36等)およびRubyGemsがすでに利用できる環境であれば、次のようにgemコマンドを使ってRailsをインストールすることができます。
$ sudo gem install rails --include-dependencies
なお、今年10月出荷予定のMac OS X Leopard ServerにはRuby on Railsが標準搭載される予定となっています。
Rfmと拡張アクセス権キーワード
July 05, 2007
Rfmは、FileMaker Server AdvancedのXMLを使用したカスタムWeb公開機能を利用して、RubyからFileMakerデータベースに接続します。
動作原理としてはFileMaker API for PHPと類似しており、事前にFileMakerデータベースの拡張アクセス権設定を調整する必要があります。Rfmでは、使用する拡張アクセス権のキーワードは「fmxml」です。
なお、RfmはRubyで記述されているためRuby on Rails上で動作させることもできますが、現状ではRailsのActive Recordと連係して動作するものではありません。
[関連]FileMaker API for PHP用拡張アクセス権キーワード(FAMLog)
(2007/07/12追記:タイトルを「Ruby FileMaker APIと拡張アクセス権キーワード」から「Rfmと拡張アクセス権キーワード」に変更し、さらに「Ruby FileMaker API」を「Rfm」という表記に変更しました。)
第24回「FileMaker Fun Night!」イベントレポートが公開
July 04, 2007
セブンズドアが、毎月Apple Store, Ginzaで行っているイベント「FileMaker Fun Night!」のレポートを先月下旬に更新しています。
2007年6月23日に行われた第24回のイベントレポートが追加されており、値一覧の基本や制御まわりのスクリプト、およびトランザクションに関する情報などが紹介されています。
次回は、「分離モデルの光と影(と罠)」というテーマで、2007年7月14日(土)18:00-19:30に同イベントが開催される予定になっています。なお、同イベントは参加費および事前申し込みは共に不要です。
(2021/03/07追記:リンク先のページがなくなっていたので、リンクを削除しました。)
Rfmのインストール
July 03, 2007
Rfm(FileMaker API for Ruby)はRubyForgeにgemパッケージが用意されていて、gemコマンドを使用してインストールすることができます。
gemコマンドは、RubyGemsがインストールされていれば使用することができます。
[インストール例]
$ sudo gem install rfm
インストール作業が正常に完了した後に、Rubyスクリプトの先頭部分に次のように記述することでRfmを利用できるようになります。
require 'rubygems'
require 'rfm'
(2007/07/12追記:タイトルを「Ruby FileMaker APIのインストール」から「Rfmのインストール」に変更し、さらに「Ruby FileMaker API」を「Rfm」という表記に変更しました。)
Mac OS X v10.4にRubyGems 0.9.4をソースからインストールする
July 02, 2007
Rubyのパッケージ管理ツールであるRubyGemsの最新バージョンは、バージョン0.9.4です(2007年7月2日現在)。
Mac OS X v10.4ではRubyGemsが標準で用意されておらず、利用には別途インストールする必要がありますが、その方法の1つとしてソースからインストールする方法があります。
[インストール例]
$ export PATH=/usr/local/bin:$PATH
$ tar xzvf rubygems-0.9.4.tgz
$ cd rubygems-0.9.4
$ sudo ruby setup.rb
なお、Mac OS X v10.4にRubyをソースからインストールした場合には、インストールしたRubyが使えるようにあらかじめパスを通す作業をする必要があります。
[設定例]
$ echo 'export PATH=/usr/local/bin:$PATH' >> ~/.bash_profile