FAMLog
APPLE-SA-2008-07-31 Security Update 2008-005
August 01, 2008
Appleから「Security Update 2008-005」が公開されています。
Security Update 2008-005は、Mac OS X v10.4.11、Mac OS X Server v10.4.11、Mac OS X v10.5.4およびMac OS X Server v10.5.4向けに用意されており、下記のソフトウェアが更新対象となっています。
・Open Scripting Architecture、BIND、CarbonCore、CoreGraphics、OpenLDAP、OpenSSL、rsync(Mac OS X v10.4.11、Mac OS X Server v10.4.11、Mac OS X v10.5.4、Mac OS X Server v10.5.4)
・Data Detectors Engine、PHP 5、QuickLook(Mac OS X v10.5.4、Mac OS X Server v10.5.4)
・Disk Utility(Mac OS X v10.4.11、Mac OS X Server v10.4.11)
なお、このアップデートにより、Mac OS X v10.4.11のBINDはバージョン9.3.5-P1に、Mac OS X v10.5.4のBINDはバージョン9.4.2-P1に、Mac OS X v10.5.4のPHP 5はバージョン5.2.6に更新されます。
Mac OS X LeopardでCUPSデーモンの自動起動を無効にする
August 04, 2008
Mac OS X LeopardでCUPSデーモンの自動起動を無効にするには、ターミナルで次のように入力します。
sudo launchctl unload -w /System/Library/LaunchDaemons/org.cups.cupsd.plist
(実際には1行で入力します)
CUPSは、UNIX系OS用の印刷システムであり、Mac OS Xでも標準的に利用されています。CUPSは、2007年にAppleに買収され、現在はAppleが保守を担当しています。
[関連]CUPS Purchased by Apple Inc.(Common UNIX Printing System)
FileMaker Pro ステップアップ講座
August 05, 2008
FileMaker Proに付属しているテンプレートを使ってデータベースを構築するポイントを解説した書籍「FileMaker Pro ステップアップ講座」が2008年7月に発売されています。
FileMaker Pro 9に付属しているテンプレートを使って、レイアウトやフィールド定義の流用方法などをはじめ、簡単に欲しいデータベースに改造するコツが紹介されています。
カスタマイズに役立つ知識や機能が紹介されていて、いちから作らなくても使えるデータベースを作るコツやヒント、お手軽レシピが詰まった1冊です。
定価:2,520円(税込)
サイズ:B5変型
ページ数: 288
著者:小山 香織
出版社:オーム社
ISBN:978-4-274-06726-6[Amazon.co.jpで購入...]
FMTouch
August 06, 2008
FMWebschoolが、iPhoneおよびiPod touchでFileMaker Proデータベースのデータを扱えるアプリケーション「FMTouch」を発表しています。
FMTouchは、App Storeで購入が可能で、価格は11,500円です。iPhone 2.0 ソフトウェアアップデートを適用したiPhoneとiPod touchで動作します。
FileMaker ProデータベースのデータをiPhoneやiPod touchに入れて、インターネットに接続していなくてもデータの閲覧や編集が可能です。デスクトップで作成したFileMaker ProデータベースのレイアウトはiPhoneに最適化された形で調整・表示され、iPhoneとデスクトップ間でデータベースの同期を行うことができます。
事前の初期設定でFileMaker Pro 8 AdvancedまたはFileMaker Pro 9 Advancedでデータベースデザインレポートのファイルを作成しておく必要があります。また、同期のためにはFileMaker Pro 8またはFileMaker Pro 9が必要で、別途FMTouch Syncプラグインをインストールしておく必要があります。
[関連]FileMakerデータベースがiPhoneで利用可能に(ITmedia News)
(2008/8/15追記:当初の価格は11,500円でしたが、2008年8月11日時点では価格は8,000円になっています。)
Mac OS X Leopardは自動バックアップ機能を標準搭載
August 07, 2008
Mac OS X Leopardには、非常に使いやすい自動バックアップ機能である「Time Machine」が新機能として組み込まれています。
別売の外付けドライブをMacにつなぐだけでTime Machineの準備が完了し、後はこのドライブをバックアップに使うかどうか決めるだけです。システムファイル、アプリケーション、アカウント情報や環境設定だけでなく、各種文書ファイルもバックグラウンドで自動的にバックアップされます。
ただし、Time MachineとFileMaker Serverを同時に利用する際には注意が必要であり、FileMaker Serverのフォルダをバックアップ対象から除外するように設定しておくことが推奨されています。
[関連]Mac OS X Leopard Sneak Peek:Time Machine(FAMLog)
PHP 4.4.9
August 08, 2008
PHP 4系列の最終版「PHP 4.4.9」が公開されています。
バージョン4.4.9にはセキュリティに関わる修正が含まれていて、同梱されているPerl互換正規表現ライブラリであるPCREライブラリはバージョン7.7に更新されています。
PHP 4は2008年8月8日で保守が終了となり、今後はPHP 5への移行が強く推奨されます。なお、現時点(2008年8月)ではPHP 5系統の最新安定バージョンはPHP 5.2.6です。PHP 5.0系列およびPHP 5.1系列は、すでにメンテナンスされていません。
第37回「FileMaker Fun Night!」イベントレポートが公開
August 11, 2008
セブンズドアが、毎月Apple Store, Ginzaで行っているイベント「FileMaker Fun Night!」のレポートを更新しています。
2008年7月27日に行われた第37回のイベントレポートが追加されており、FileMaker Developer Conference 2008の話題や、運用中の開発とアップデートの考察および繰り返しフィールドに関する情報などが紹介されています。
次回は、「SeedCode社のジョン・シンディラー氏特別講演!」というテーマで2008年8月24日(日)18:00-19:30に同イベントが開催される予定になっています。なお、同イベントは参加費および事前申し込みは共に不要です。
[関連]FileMaker Developer Conference 2008 レポートリンク集(FAMLog)
FileMaker テクノロジートレンド
August 12, 2008
セブンズドアが、FileMakerビジネスユーザーおよび開発者向けセミナー「【FileMaker テクノロジートレンド】ジョン・シンディラー氏来日記念・最新テクノロジーの紹介」を2008年8月27日(水)に開催すると発表しています。
本セミナーは今回が初の開催となり、今後もFileMakerの技術あるいはビジネストレンドについての無料セミナーを開催していく予定とのことです。
今回の内容は、John Sindelar氏(米SeedCode社)、新居雅行氏(フリーランス)および竹内康二氏(sevensdoor.com)による3セッションが予定されています。
開催日時:2008年8月27日(水)13:30-16:30
開催場所:野村コンファレンスプラザ
参加費:無料(要事前登録)
スキルアップ・ワークショップのイベントレポートが公開
August 13, 2008
株式会社ジェネコムと株式会社ジュッポーワークスが、FileMaker Technical Networkメンバー向けに開催した「スキルアップ・ワークショップ」のイベントレポートを公開しています。
株式会社ジュッポーワークスのWebサイトでは2008年2月20日に実施されたワークショップのレポートが、株式会社ジェネコムのWebサイトでは2008年6月10日に開催されたワークショップのレポートが公開されています。
次回のワークショップは2008年8月26日(火)18:30-21:00に東京で開催される予定になっています。次回ワークショップの参加費は無料ですが、参加申込みを行うにはFileMaker Technical Networkメンバー(メンバーシップ費は有償)である必要があります。
FileMaker Web News:第33回 2008年8月号
August 15, 2008
「FileMaker Web News」第33回目をお届けします。
■PHP 4の公式サポートが終了
PHP 4系列の最終版であるPHP 4.4.9が2008年8月上旬に公開されました。これによりPHP 4の公式サポートは終了となり、今後はPHP 5への移行が強く推奨されることになります。
[関連]PHP 4.4.9(FAMLog)
■FileMaker Serverに関するガイドブックが公開
ファイルメーカー社のWebサイトで、FileMaker製品を導入する際に役立つガイドブックが2008年7月下旬に公開されました。FileMaker Serverに関する内容のものも公開されており、今後も順次新しいガイドブックが追加される予定となっています。
[関連]エキスパートに学ぶFileMaker導入ガイドブック(FAMLog)
Factory's FileMaker a go-go! vol.23
August 18, 2008
有限会社ファクトリーが毎月Apple Store, Shibuyaで行っているイベント「Factory's FileMaker a go-go! vol.23」を開催すると案内しています。
第23回目は2008年8月20日(水)に開催され、PHPを利用したカスタムWeb公開とiPhone/iPod touchの連携による業務システム提案や、Factory's FileMaker Plug-in 2に関する引数の記述方法について解説される予定となっています。
開催日時:2008年8月20日(水)19:00-20:00
開催場所:Apple Store, Shibuya
http://www.apple.com/jp/retail/shibuya/map/
なお、同イベントは参加費および事前参加登録は共に不要です。
FileMaker Server 9とTime Machine
August 19, 2008
FileMaker Serverでホストされているデータベースファイルは、Mac OS X Leopardの自動バックアップ機能であるTime Machineのバックアップ対象から除外するように設定する必要があります。
FileMaker Proの場合と同様に、Time Machineがバックアップを実行しているときにFileMaker Serverがそのファイルを開こうとすると、Time Machineによるバックアップファイルが壊れる危険があります。
代わりに、FileMaker Server Admin Consoleを使用して、データベースをバックアップするスケジュールを作成するようにします。そして、スケジュールによってバックアップされたデータベースファイルを、Time Machineのバックアップ対象とするように設定を調整します。
[関連]FileMaker and Time Machine(FileMaker Knowledge Base)
FileMaker Server大全 ver.9対応
August 20, 2008
FileMaker Server 9に関する解説書「FileMaker Server大全 ver.9対応」が発売されています。
PHPを使用したカスタムWeb公開機能について主に解説された書籍であり、FileMaker API for PHPに関する内容だけでなく、PHPやWebアプリケーション作成の基礎についても紹介されています。その他にも、FileMaker Serverのセットアップから運用およびメンテナンスに関する話題まで、幅広い内容を取り扱っています。
OSのファイアウォール設定やFileMakerのアクセス権モデルに関する記述など細かい部分で役立つ内容が数多くあるだけでなく、PHP自体の基本機能についてはリファレンスとしても利用できるよう工夫されています。
著者は、FX.phpの国際化に貢献したことでも知られる新居雅行氏であり、同氏の著書には「リレーションで極めるファイルメーカー7」や「新・リレーションで極めるFileMaker」などがあります。
定価:3,990円(税込)
サイズ:B5
ページ数: 400
著者:新居 雅行
出版社:ラトルズ
ISBN:978-4-89977-223-1[Amazon.co.jpで購入...]
(2008/08/22追記:Amazon.co.jpのページへのリンクを追加しました。)
Mac OS X Leopardではディスクパーティションのサイズ変更が可能
August 21, 2008
Mac OS X Leopardでは、ディスクユーティリティでディスク全体を初期化せずにパーティションのサイズ変更ができるようになっています。
あらかじめ削除してよい予備のパーティションを用意しておけば、ディスク全体を初期化せずに任意のパーティションのサイズを増やすことも可能です。Mac OS X Leopardでは、マスターブートレコード(MBR)パーティション以外、どのディスクパーティションの大きさでも変更できます。
ただし、パーティションの大きさを変更するには予備のパーティションが必要になったり、パーティションに含まれるデータを消去しなければならない場合があるため、影響のあるパーティションに含まれるデータを事前にすべてバックアップする必要がある、といった重要な注意点があります。
[関連]Mac OS X 10.5: ディスクパーティションの大きさを変更する(アップル)
FileMaker Server 9のバージョン確認方法
August 22, 2008
FileMaker Server 9のバージョン情報は、FileMaker Server Admin Console 開始ページにある「現在のインストールバージョン」の値で確認できます。
現時点では、FileMaker Server 9の最新版はバージョン9v3(9.0.3.326)です。バージョンが9v1(9.0.1.132および9.0.1.140)や9v2(9.0.2.151)である場合には、バージョン9v3(9.0.3.325および9.0.3.326)に更新することが推奨されます。
最新アップデータの有無についてはFileMaker Server Admin Console 開始ページで確認することもできますが、正常に確認できない場合もあるので、ファイルメーカー株式会社のWebサイトで配布されているアップデータの最新バージョンも確認するようにしましょう。
REXMLにDoS脆弱性
August 25, 2008
REXMLのサービス運用妨害(DoS)の脆弱性に関する情報が公開されています。
REXMLは、Rubyで実装されたXMLパーサーであり、Ruby on RailsでXMLの構文解析にも使用されているものです。XML entity explosion attackと呼ばれる攻撃手法により、ユーザーから与えられたXMLを解析するようなアプリケーションをサービス不能状態にすることができます。
今回公開された脆弱性に対処するには、問題を修正するためのモンキーパッチ(実行時にライブラリを修正するパッチ)を適切に利用する必要があります。
Mac OS X Server Leopardの管理アプリケーション
August 26, 2008
Mac OS X Server Leopardの標準構成およびワークグループ構成では、「サーバ環境設定」および「ディレクトリ」アプリケーションを管理アプリケーションとして使用します。
詳細構成の場合には、「ワークグループマネージャ」および「サーバ管理」アプリケーションを使用します。「サーバ管理」は、「サーバ環境設定」に表示されないサービスを管理する目的で標準構成およびワークグループ構成で使用できます。
ただし、「サーバ管理」を使用して「サーバ環境設定」に表示されるサービスをカスタマイズすると、意図しない影響が出ることがあるので注意が必要です。
[関連]Mac OS X Server version 10.5: サーバ構成に正しい管理アプリケーションを使う(アップル)
Mac OS X LeopardではDTraceが利用可能
August 27, 2008
Mac OS X LeopardのDarwinカーネルには、Solaris 10およびOpenSolarisに搭載されているシステム情報取得機能であるDTraceが組み込まれています。
DTraceを使用すると、Mac OS X Leopardのシステムやアプリケーションの情報を収集し、動作を調べることができます。例えば、あるソフトウェアの性能の問題を追跡したり、異常動作の原因を突き止めることが可能になります。
Java、Ruby、Python、PerlもDTraceをサポートするための拡張が行われており、各言語のパフォーマンス特性の情報に簡単にアクセスできるようになっています。
Mac版FileMaker Server 9ではデーモン起動がlaunchdベースに
August 28, 2008
Mac版FileMaker Server 9では、Mac OS X Tigerで導入されたlaunchdを利用してデーモンを起動するように変更されています。
バージョン7、8および8.0v4のMac版FileMaker ServerではStartupItemsディレクトリ内の起動スクリプトを利用して、FileMaker Serverデーモン、FileMaker Server HelperデーモンおよびWeb公開エンジンを起動および停止していました。
Mac版FileMaker Server 9では、StartupItemsではなくlaunchdで起動されるように変更されているため、デーモンの起動や停止にSystemStarterコマンドは使われなくなりました。
fmservicewrapperd
August 29, 2008
Mac版FileMaker Server 9ではlaunchdを利用してデーモンを起動するように変更されましたが、これに伴い「fmservicewrapperd」というデーモンが新たに追加されています。
fmservicewrapperdの正式名称は不明ですが、最初にlaunchdがfmservicewrapperdを起動します。その後fmservicewrapperdが、FileMaker Server、FileMaker Server Helper、Web公開エンジン、およびAdmin Consoleサーバー用のTomcatを起動します。FileMaker Server(データベースサーバー)とWeb公開エンジンについては自動起動設定の内容に応じて起動されます。
なお、fmservicewrapperdは下記の場所にあります。
/Library/FileMaker Server/Common/service-wrapper/fmservicewrapperd
(2010/04/22追記:Mac版FileMaker Server 11では、FileMaker Server 9で導入されたfmservicewrapperdが不要になり、FileMaker Server関連デーモンの起動プロセスについて最適化が行われています。)