FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.6.1の変更点:[OAuth/AD FS が有効な場合でもサインインフィールドを表示]オプション
January 17, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では、新規作成ファイルにおいて[OAuth/AD FS が有効な場合でもサインインフィールドを表示]ファイルオプションがデフォルトで有効になるように変更されています。
FileMaker Pro 19.2.2ではOAuthまたはAD FSでサインインする際にアカウント名およびパスワードフィールドが初期状態で表示されないように変更されていましたが、バージョン19.6.1でファイルを新規作成した場合には以前と当該オプションの初期状態が異なっている点に留意する必要があります。
[OAuth/AD FS が有効な場合でもサインインフィールドを表示]オプションはバージョン19.2.2で追加されたオプションです。このオプションが有効になっていると、OAuthまたはAD FSアイデンティティプロバイダが有効な場合でもアカウント名およびパスワードフィールドが表示されるようになります。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.2.2の変更点:[OAuth/AD FS が有効な場合でもサインインフィールドを表示]オプション(FAMLog)、Claris FileMaker Server 19.5.1の変更点:Claris FileMaker WebDirectのサインインダイアログボックス(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.6.1の改善点:Admin Console ログビューア
January 16, 2023
Claris FileMaker Server 19.6.1では、FileMaker Server Admin Consoleのログビューア機能が更新されています。
バージョン19.6.1では、FileMaker Server Admin Consoleの[ログ]タブにおいて、新たに追加された[すべてのログをダウンロード]ボタンを使用することですべてのログを一度にダウンロードできるようになっています。また、インタラクティブ表示が無効の場合に次のログを表示およびダウンロードできるようになっています。
・fac.log
fac.logファイルはFileMaker Server/Admin/FAC/logsフォルダ内に作成されます。当該ログには、FileMaker Admin APIで発生したエラーや、ユーザーとAdmin Consoleとの情報交換に関する情報、Admin Consoleの起動・停止、SMTP通知テストエラー等が記録されるようになっています。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
(2023/03/06:FileMaker Server 19.6.1で新たに追加された[すべてのログをダウンロード]ボタンを使用することですべてのログを一度にダウンロードできるようになっている旨を追記しました。)
Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:IPアドレスによるAdmin ConsoleおよびAdmin APIへのアクセス制限
January 13, 2023
Claris FileMaker Server 19.6.1では、IPアドレスによってFileMaker Server Admin ConsoleおよびFileMaker Admin APIへのアクセスを制限できるようになっています。
FileMaker Server Admin ConsoleおよびFileMaker Admin APIへのアクセスを現在のマシンまたは特定のIPアドレスに制限するには、FileMaker Server Admin Consoleの[管理]ページにある[アクセス制限]タブにおいて[アクセス制限を有効にする]を有効にします。
なお、プライマリマシンからのアクセスは常に許可される仕様となっており、複数のアドレスを入力する場合にはコンマ(,)を使用してアドレスを区切ります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:バージョン19.6.1で追加された関数
January 12, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では新しい関数が追加され、トランザクションの状態を返す関数や、Get(最終エラー)関数によって返されるエラーのスクリプト名、ステップ名および行番号を返す関数などが新設されています。
バージョン19.6.1で追加された関数一覧は次の通りです。
・Get(トランザクションオープン状態)
・Get(現在の時刻 UTC マイクロ秒)
・Get(最終エラー位置)
現在のところ、Claris Pro および FileMaker Pro ヘルプには、新しいGet(現在の時刻 UTC マイクロ秒)関数に関する説明が含まれていません。この関数は、FileMaker Pro 19.6.1 リリースノートによると、返される値がマイクロ秒単位で適合させた近似値であること以外はGet(現在の時刻 UTC ミリ秒)関数と同じであるとのことです。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.6.1の新機能:バージョン19.6.1で追加されたスクリプトステップ
January 11, 2023
Claris FileMaker Pro 19.6.1では、次のスクリプトステップが新しく追加されています。
・トランザクションを開く
・トランザクション確定
・トランザクション復帰
・辞書を設定
FileMaker Proを使用している場合に実行できる[辞書を設定]スクリプトステップを使うと、[辞書指定]ダイアログボックス([編集]メニュー>[英文スペルチェック]>[辞書指定...])を開かずに、スペルチェック言語および使用するユーザ辞書のファイルパスを設定できます。
なお、バージョン19.6.1で追加されたトランザクション関連のスクリプトステップはすべてのFileMaker製品でサポートされています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.6.1の改善点:FileMaker Server Admin Console
January 06, 2023
Claris FileMaker Server 19.6.1では、データベースサーバーが停止している場合でもFileMaker Server Admin Consoleにアクセスできるようになっています。
いつでもAdmin Consoleにアクセスして設定内容を確認できるように改善されており、データベースサーバーが停止している場合には画面上部に[データベースサーバーを起動]ボタンが表示されます。
なお、データベースサーバーが停止している場合、Admin Consoleの一部機能が正常に動作しない場合がある点に留意する必要があります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.6.1の新機能:[クローンのみ]バックアップオプション
January 05, 2023
Claris FileMaker Server 19.6.1では、新しいバックアップオプションとして[クローンのみ]オプションが追加されています。
[クローンのみ]バックアップオプションを使用すると、完全バックアップを作成することなく、データベースのクローンを作成できます。[クローンのみ]オプションは、FileMaker Server Admin Console、fmsadminコマンドおよびFileMaker Admin APIで使用することが可能で、fmsadminコマンドのbackupコマンドには新たに--cloneonlyオプションが追加されています。
[クローンのみ]オプションを使用すると、FileMaker Serverフォルダの直下にあるDataフォルダ内にClonesOnlyフォルダが通常作成され、該当フォルダ内にクローンが作成されるようになっています。
[関連]Claris FileMaker Server 19.6.1の提供が開始(FAMLog)、FileMaker Server 11の新機能:バックアップファイルのクローン(FAMLog)
「Claris Engage Japan 2022」T-22講演資料
December 30, 2022
2022年10月にオンラインで開催されたClaris Engage Japan 2022におけるテクニカルセッション(T-22)の講演資料を公開しました。
・ダウンロード:「Claris FileMaker Server で多要素認証を導入するには」(PDF形式/ファイルサイズ:約1.4MB)
「MFA_with_Claris_FileMaker_Server.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
1ba8dab8350b2eb8fec797a94c17a7794b5f4ef794e4f8ca6612560fde88b018
■関連リンク
・Claris FileMaker Server で多要素認証を導入するには(Claris ジャパン公式YouTubeチャンネル)
・FileMaker Server の外部認証に対応したカスタマイズ可能な OAuth アイデンティティプロバイダ(Claris ナレッジベース)
・Keycloak
「Claris Engage Japan 2022」T-16講演資料
December 29, 2022
2022年10月にオンラインで開催されたClaris Engage Japan 2022におけるテクニカルセッション(T-16)の講演資料を公開しました。
・ダウンロード:「社内システムから Claris FileMaker Cloud に接続する際に知っておきたいポイント」(PDF形式/ファイルサイズ:約1MB)
「Point_of_connecting_to_Claris_FileMaker_Cloud.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
d2809797bbc34c5bf7620c3feef4eaf6b6771a3e3789b6f8cb6b0d75b6bb7529
■関連リンク
・社内システムから Claris FileMaker Cloud に接続する際に知っておきたいポイント(Claris ジャパン公式YouTubeチャンネル)
・Claris ID を認証し、FileMaker Admin API および Data API へのアクセスを許可する(Claris ナレッジベース)
・fmctoken(株式会社エミック)
FMDataAPI Ver.29が公開
December 27, 2022
Claris FileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン29が公開されています。
新居雅行氏が開発したFMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.29では、HTTP/2でFileMaker Server 19の最新版に接続できない場合がある互換性の問題が改善されています。また、単一のレコードに対してgetPortalNamesメソッドを使用できなかった点が修正されています。
FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。なお、FMDataAPIは現在のところClaris FileMaker Cloud 2には対応していません。