FAMLog
FileMaker Pro 16の変更点:Windows版におけるオブジェクトの座標
May 14, 2018
Windows版のFileMaker Pro 16では、マルチドキュメントインターフェース(MDI)からシングルドキュメントインターフェース(SDI)に変更されたことに伴い、GetLayoutObjectAttribute関数で取得できるオブジェクトの座標が変更されています。
FileMaker Pro 15以前では、起点の座標はFileMaker Proメニューバーもしくは表示されている場合はツールバーの左下端までの相対距離で示されていました。バージョン16では、メイン画面のデスクトップ領域の左上端までの相対距離に変更されています。GetLayoutObjectAttribute関数で影響を受ける属性は、bounds、left、right、top、bottom、startPointおよびendPointです。
なお、Windows版のFileMaker Pro 16では、GetLayoutObjectAttribute関数だけでなく次の取得関数の動作が旧バージョンと異なる場合があります。
・Get (ウインドウ左位置)
・Get (ウインドウ上位置)
・Get (ウインドウデスクトップ幅)
・Get (ウインドウデスクトップ高さ)
[関連]FileMaker Pro 16の改善点:Windows環境で一新されたユーザーインターフェース(FAMLog)、マルチドキュメントインターフェース (MDI) とシングルドキュメントインターフェース (SDI) の概要(FileMaker ナレッジベース)
CentOS Linux 7.5.1804が公開
May 11, 2018
CentOS Linux 7.5.1804が公開されています。
CentOS LinuxはRed Hat Enterprise Linuxと互換性を持つLinuxディストリビューションであり、CentOS Linux 7.5.1804はRed Hat Enterprise Linux 7.5に対応するバージョンとなっています。
FileMaker CloudのオペレーティングシステムではCentOS Linuxが使われています。Amazon Web Services(AWS)のクラウド上で動作するFileMaker CloudではLinuxのみサポートされており、FileMaker Cloud 1.16.1ではCentOS Linux 7.4.1708が使用されています。
[関連]FileMaker CloudのオペレーティングシステムはCentOS(FAMLog)
FileMaker Pro 16の改善点:設定可能なファイルキャッシュサイズの拡大
May 10, 2018
FileMaker Pro 16では、設定できるファイルキャッシュのサイズが2048MBに拡大されています。
FileMaker Proでは作業時に行った変更は自動的に記憶され、変更内容は一時的にキャッシュとしてRAM(メモリー)上に保存されます。キャッシュのサイズは、[環境設定]ダイアログボックスの[メモリ]タブにある[ファイルキャッシュの変更]で変更します。ファイルキャッシュのサイズ変更を反映させるには、FileMaker Proを一度終了してから再起動する必要があります。
バージョン15で設定できるファイルキャッシュのサイズは64MBから512MBまでの範囲でしたが、バージョン16では64MBから2048MBまでの範囲に拡大されています。
[関連]環境設定: メモリ(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
PHP 5.6.36、PHP 7.0.30、PHP 7.1.17およびPHP 7.2.5が公開
May 09, 2018
PHP 5.6.36、PHP 7.0.30、PHP 7.1.17およびPHP 7.2.5が2018年4月下旬に公開されています。
PHP 5.6.36、PHP 7.0.30、PHP 7.1.17およびPHP 7.2.5ではそれぞれセキュリティ脆弱性が修正されています。下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7.2に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。
なお、PHP 5.6は2018年12月31日まで、PHP 7.0は2018年12月3日まで、PHP 7.1は2019年12月1日まで、PHP 7.2は2020年11月30日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
LibreSSL 2.7.3が公開
May 08, 2018
LibreSSL 2.7.3が公開されています。
LibreSSL 2.7.3では不具合の修正が行われています。LibreSSLは、OpenSSLからフォークしたものであり、OpenBSDの標準TLSライブラリとして採用されています。
現時点でのLibreSSLの最新安定バージョンはバージョン2.7.3であり、LibreSSLはバージョン2.8系統の開発が今後進められる予定となっています。
FileMaker Pro 16の改善点:AVPlayer関連のスクリプトステップと関数
May 07, 2018
FileMaker Pro 16では、AVPlayer関連のスクリプトステップと関数の機能が拡充されています。
バージョン16では、[AVPlayer オプション設定]スクリプトステップでビデオのズーム設定とオーディオのボリューム設定を変更できるようになった他、[AVPlayer 再生]および[AVPlayer オプション設定]スクリプトステップでメディア表示用の追加オプションとして[埋め込みのみ]を使用できるようになっています。
さらに、GetAVPlayerAttribute関数において、新しい属性名としてzoom、pictureInPicture、volumeおよびexternalPlaybackがサポートされるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 14の新機能:バージョン14で追加されたスクリプトステップ一覧(FAMLog)、FileMaker Pro 14の新機能:バージョン14で追加された関数一覧(FAMLog)
FileMaker Pro 16の新機能:FileMaker プラグイン SDKで外部スクリプトステップをサポート
May 02, 2018
FileMaker Pro 16では、FileMaker プラグイン SDKで外部スクリプトステップがサポートされ、プラグインによって提供される外部スクリプトステップを新たに使用できるようになっています。
プラグインによって提供されるスクリプトステップを使用するには、スクリプトワークスペースでスクリプトステップの一覧をカテゴリ順にソートし、プラグイン名の下にあるスクリプトステップを選択します。
なお、プラグインを使用するには、プラグインがインストールされていて有効になっている必要があります。
[関連]FileMaker Pro の外部スクリプトステップの概要(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 16の新機能:[領域監視スクリプトを構成]スクリプトステップ
May 01, 2018
FileMaker Pro 16では、[領域監視スクリプトを構成]スクリプトステップが追加され、監視する領域にiOSデバイスが出入りするときに任意のスクリプトを実行できるようになっています。
具体的には、iOSデバイスが事前に設定したiBeaconに近づいたとき、もしくは事前に設定したジオフェンスに入ったときに自動的に任意の処理を実行できるようになっています。
定義されている領域にiOSデバイスが出入りするたびに、iOSからFileMaker Goに通知され、任意のスクリプトが実行されます。なお、通知されたときにFileMaker Goがバックグラウンドで実行されていた場合、FileMaker Goがフォアグラウンドに戻った後で通知を受け取るようになっています。
[関連]FileMaker 16の新機能 ジオフェンス機能:「領域監視」スクリプトと関数(イエスウィキャンのファイルメーカー情報)
APPLE-SA-2018-04-24-3 Safari 11.1 (v. 11605.1.33.1.4, 12605.1.33.1.4, and 13605.1.33.1.4)
April 27, 2018
Appleからセキュリティ脆弱性の修正を含んだSafari 11.1 (v. 11605.1.33.1.4, 12605.1.33.1.4,
and 13605.1.33.1.4)が配布されています。
複数の脆弱性が修正されたSafari 11.1の修正版は、OS X El Capitan v10.11.6およびmacOS Sierra 10.12.6で利用できます。同時に公開されたmacOS High Sierra 10.13.4用のSecurity Update 2018-001にもSafari 11.1 (13605.1.33.1.4)が含まれています。
なお、OS X Yosemite用のSafari 11は提供されておらず、OS X El Capitan以降にアップグレードすることが推奨される状況になっています。
[関連]APPLE-SA-2018-04-24-2 Security Update 2018-001(FAMLog)
APPLE-SA-2018-04-24-2 Security Update 2018-001
April 26, 2018
AppleからmacOS High Sierra 10.13.4用のSecurity Update 2018-001が公開されています。
上記のアップデートにはセキュリティに関わる修正が含まれており、権限の昇格が可能となるCrash Reporterのセキュリティ脆弱性と、UIの偽装が可能となるLinkPresentationのセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、FileMaker Serverはバージョン16とバージョン15がmacOS High Sierraと互換性があり既知の問題はないと案内されていますが、FileMaker Server 14はmacOS High Sierraには対応していません。