FAMLog
OS X版FileMaker Server 14以前においてPHPソースコードが閲覧可能な問題
May 18, 2016
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)セキュリティセンターおよびJPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)が、OS X版FileMaker Server 14以前においてPHPソースコードが閲覧可能な問題に関する情報を公開しています。
脆弱性の内容は、OS X版FileMaker Server(バージョン9から14まで、バージョン13.0v10を除く)においてAdmin Consoleで展開アシスタントの設定を編集するとサーバーに設置したPHPスクリプトのソースコードが閲覧されてしまう時間が発生するというものです。脆弱性が確認されているFileMaker製品は下記の通りです。
・OS X版FileMaker Server 14(バージョン14.0.4、14.0.4a、14.0.4bを含む)
・OS X版FileMaker Server 13(バージョン13.0v10を除く)
・OS X版FileMaker Server 12、OS X版FileMaker Server 12 Advanced
・OS X版FileMaker Server 11、OS X版FileMaker Server 11 Advanced
・OS X版FileMaker Server 10、OS X版FileMaker Server 10 Advanced
・OS X版FileMaker Server 9、OS X版FileMaker Server 9 Advanced
インターネットに接続している最中にFileMaker Server Admin Consoleの展開アシスタントを使用しなければ本脆弱性の脅威はありません。展開アシスタントの設定を編集する際には、インターネットに接続しない状態で実行することで上記の問題を回避できます。さらに、PHPスクリプトファイルをサーバーに設置する際には、展開アシスタントにおいてPHPの利用を無効化しないようにする必要があります。
[関連]OS X版FileMaker Server 14以前においてPHPソースコードが閲覧可能な問題に関するご案内(株式会社エミック)
FileMaker Server 15のFileMaker WebDirectで利用できるWebブラウザー
May 17, 2016
FileMaker Server 15では、FileMaker WebDirectでサポートされているWebブラウザーが一部変更されています。
バージョン15では、Internet Explorer 10、Safari 8およびMobile Safari 8がサポート対象外となり、Chromeはバージョン48以上への対応となっています。FileMaker Server 15のFileMaker WebDirectでサポートされているWebブラウザーは次の通りです。
・OS Xの場合:Safari 9.x、Chrome 48以上
・Windowsの場合:Chrome 48以上、Internet Explorer 11.x、Microsoft Edge 25以上
・iOSの場合:iOS 9.x上のMobile Safari 9.x
・Androidの場合:Android 5.xおよび6.x上のChrome 48以上
サポートされるモバイルデバイスは、iOSの場合はiPad Air、iPad Air 2、iPad mini 2、iPad mini 3、iPad Pro、iPhone 6、iPhone 6 Plus、iPhone 6sおよびiPhone 6s Plusとなっています。Androidについては、2GB以上のRAM、1.4GHzおよびクアッドコアプロセッサー以上、そして5インチ以上の画面サイズが必要条件となっています。
[関連]FileMaker Server 14のFileMaker WebDirectで利用できるWebブラウザー(FAMLog)、FileMaker Server 15の新機能:FileMaker WebDirectでスマートフォンをサポート(FAMLog)、FileMaker Server 15 技術仕様(FileMaker)
CakePHP 2.8.4が公開
May 16, 2016
CakePHP 2.8.4が2016年5月上旬に公開されています。
CakePHP 2.8.4は、バージョン2系のAPI互換となる保守リリースで、不具合の修正が行われています。CakePHP 2.7系統からCakePHP 2.8系統にバージョンアップする際には移行ガイドで各種変更点を確認してから移行作業を行う必要があります。
現時点におけるCakePHPの最新バージョンはバージョン3.2.8ですが、FMCakeMix(CakePHP用のFileMakerデータソースドライバー)はCakePHP 3.xに対応していないのでご注意ください。
FileMaker Server 15の新機能:FileMaker WebDirectでスマートフォンをサポート
May 13, 2016
FileMaker Server 15のFileMaker WebDirectでは、スマートフォンのWebブラウザーからFileMakerソリューションを利用できるようになっています。
バージョン14のFileMaker WebDirectはスマートフォンをサポートしていませんでしたが、バージョン15ではiOS 9を搭載したiPhone 6以降のMobile SafariおよびAndroid 5以降を搭載した5インチ以上のAndroidスマートフォン上で動作するGoogle Chromeを新たにサポートするようになっています。
FileMaker WebDirectは、モバイルハードウェアの必要条件に記載されていないデバイスでも動作する可能性がありますが、記載されていないデバイスは検証されていないことからサポートされていません。
[関連]FileMaker Server 15 の動作環境(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 15はFileMaker Pro 12のファイル形式を踏襲
May 12, 2016
FileMaker Pro 15のデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲しています。
同じファイル形式であり、ファイル拡張子は「fmp12」のままであるため、FileMaker Pro 15、FileMaker Pro 15 AdvancedおよびFileMaker Go 15はFileMaker 12のデータベースファイルを変換することなくそのまま開くことが可能です。
ただし、FileMaker Pro 15では新しい機能や関数が追加されています。FileMaker Pro 15の新機能を利用して作成されたデータベースファイルを旧バージョン(バージョン12、バージョン13およびバージョン14)で開いた場合には、適切に動作しない部分が出てくる可能性があるので注意が必要です。
[関連]FileMaker Pro ファイルを「.fmp12」ファイル形式に変換(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker 15 プラットフォームが登場
May 11, 2016
ファイルメーカー社が、FileMaker 15 プラットフォームを2016年5月11日から販売を開始すると発表しています。
本日より「FileMaker Pro 15」、「FileMaker Pro 15 Advanced」および「FileMaker Server 15」の販売が開始され、さらにユーザー数ベースのライセンスプログラム「FileMaker Licensing for Teams (FLT)」が新しく開始されています。「FileMaker Go 15」についてはiTunes App Storeから無料で入手可能です。
FileMaker 15 プラットフォームの各製品は、日本国内では下記の価格にて販売されます。FileMaker Go、FileMaker WebDirectもしくはFileMaker Pro(ユーザ接続用)からFileMaker Server 15にアクセスするには、有償のFileMaker Server 接続ライセンス(同時接続ライセンスもしくはユーザ接続ライセンス)が必要です。
・FileMaker Pro 15:38,000円(税別)
・FileMaker Pro 15 Advanced:63,000円(税別)
・FileMaker Server 15:99,000円(税別、ボリュームライセンスのみ)
・FileMaker Licensing for Teams (FLT) 5 ユーザ接続:96,000 円(年間利用料金)
なお、FileMaker Pro 15では、OS X Mavericks v10.9はサポート対象外となっています。
PHP 5.5.35、PHP 5.6.21およびPHP 7.0.6が公開
May 10, 2016
「PHP 5.5.35」、「PHP 5.6.21」および「PHP 7.0.6」が2016年4月下旬に公開されています。
PHP 5.5.35、PHP 5.6.21およびPHP 7.0.6では、複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。なお、PHP 5.5系統の保守は今年の7月に、PHP 5.6系統の保守は2018年12月に終了する予定となっています。
PHP 7では実行速度が高速化されていることから将来的にはPHP 7.0系統の普及が期待されますが、下位互換性のない変更点や推奨されなくなる機能もあるため、PHP 7に移行する場合には事前に移行ガイドを参照してからアップグレードを行う必要があります。
FileMaker Pro 14で取り除かれた機能
May 09, 2016
FileMaker Pro 14では一部の機能が削除されています。バージョン14で削除された機能の一覧は下記の通りです。
・QuickTime を挿入
・Bentoデータのインポート
・環境設定ダイアログボックスの[フォント]タブ
・クラシックテーマ
・新規デフォルトスクリプト
環境設定ダイアログボックスの[フォント]タブは、新しいインスペクタオプション[フィールドの言語と同期]に置き換わっています。[フィールドの言語と同期]は、インスペクタの[データ]タブの[動作]領域にある[インプットメソッドの設定]内で指定できます。
「クラシック」テーマについては、バージョン14でサポート対象外となり、[テーマの変更]ダイアログボックスで「クラシック」に変更および指定できなくなっています。
また、FileMaker Pro 14では、画面ステンシルの内容・一覧が更新されており、iOS用画面ステンシルの高さが変更され、3.5インチスクリーン用のサイズが削除されています。
[関連]FileMaker Pro 13で非推奨になった機能(FAMLog)、FileMaker Pro 13の改善点:画面ステンシル(FAMLog)、FileMaker Pro 14の新機能:「ミニマリスト」および「ミニマリストタッチ」テーマ(FAMLog)
OpenSSL 1.0.2hとOpenSSL 1.0.1tが公開
May 06, 2016
通信暗号化ライブラリとして広く利用されているOpenSSLの新バージョン「OpenSSL 1.0.2h」と「OpenSSL 1.0.1t」が公開されています。
OpenSSL 1.0.2hおよびOpenSSL 1.0.1tでは複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。OpenSSLのバージョン0.9.8系統およびバージョン1.0.0系統は2015年12月31日にセキュリティ修正を含むサポートが終了したため、今後はバージョン1.0.2系統もしくはバージョン1.0.1系統に移行する必要があります。バージョン1.0.1系統のサポートが2016年12月31日に終了する予定となっていることを考慮すると、今後はOpenSSL 1.0.2系列へのアップグレードが推奨されることになります。
なお、FileMaker Pro 14.0.5、FileMaker Server 14.0.4aおよび14.0.4bにはOpenSSL 1.0.2dが同梱されています。
FileMaker Pro 14の新機能:[すべてのツールバーを隠す]オプション
May 02, 2016
FileMaker Pro 14では、ファイルオプションの設定に[すべてのツールバーを隠す]オプションが追加されています。
[すべてのツールバーを隠す]にチェックを付けておくと、当該ファイルを開いた際にすべてのツールバーが非表示になります。具体的には、[ツールバーの表示切り替え]スクリプトステップおよび[メニューバーの表示切り替え]スクリプトステップを実行した場合と同様にツールバーが非表示になります。
なお、このオプション設定を確認するには、[ファイル]メニューの[ファイルオプション...]を選び、[開く]タブを選択します。