FAMLog
ファイルメーカーPro Unlimited
April 06, 2004
ファイルメーカーPro 4.0でWeb公開機能が追加されましたが、バージョン5からは本格的なWeb公開のための製品としてファイルメーカーPro Unlimitedが登場しました。
Unlimitedには「Web サーバーコネクタ」が同梱され、これによりApacheやIISといったWebサーバーとWebコンパニオンを連携させて利用することができます。WebコンパニオンはWebサーバーとしての性能は低かったのですが、他のWebサーバーと連携することでパフォーマンスの向上やSSLサポートが実現されました。
通常版のファイルメーカーPro(5、5.5、6)でもインスタントWebとカスタムWebの両方のWeb公開機能を使うことができますが、仕様そしてライセンス面から不特定多数にWeb公開するためにはUnlimited版が必要になりました。
FileMaker 7の製品ラインでは従来のUnlimitedに相当する製品はなくなっていますが、FileMaker Server 7 AdvancedがFileMaker Pro 6 Unlimitedをリプレースするものとして、FileMaker Server 7の上位バージョンという位置づけになっています。
(2007/01/02追記:「Web コンパニオン」を「Webコンパニオン」に修正しました。)
CDMLからXSLTへ
April 05, 2004
FileMaker Server 7 AdvancedではCDMLがサポートされなくなりましたが、カスタムWebに相当する機能はXSLTで記述することになるようです。
CDMLからXSLTへの移行ツールがServer 7 Advancedに付属するようですが、どの程度まで実際に移行をしてくれるものなのか現時点では不明です。
上記のような不安要素がありますが、FileMaker Server 7 Advancedは100までのWeb接続と250までのFileMaker Proの接続をサポートするとのことですので、性能面ではかなり期待できます。
実際の評価は販売開始を待つしかありませんが、とても待ち遠しいものです。
CDML
April 04, 2004
CDMLはClaris Dynamic Markup Languageの略です。
ファイルメーカーPro 4〜6のカスタムWeb用のマークアップ言語であり、ファイルメーカーProのデータベースと連動して動的にWebページを生成することができます。
HTMLとCDMLタグを含むフォーマットファイルを作成して、Web公開に必要な設定を行うことにより、Webブラウザーを介してファイルメーカーProに特定の処理を行わせたり、ファイルメーカーProにあるデータを検索・表示させたりすることなどができます。ファイルメーカーProのWeb公開と言えば、CDMLを使ったカスタムWebが定番でした。
ところでなぜClarisなのかと言うと、ファイルメーカー社はもともとクラリス社だったからです。一時期FDML(FileMaker Dynamic Markup Language)と改称されたこともあったのですが、いつの間にかCDMLに戻っていました。このことからもCDMLはいつかはサポートされなくなる予定だったのかもしれません。
インスタントWeb公開とカスタムWeb公開
April 03, 2004
ファイルメーカーProのデータベースをWeb公開する方法は、「インスタントWeb公開」と「カスタムWeb公開」の2通りに分類されます。
インスタントWeb公開機能を利用すると手軽にデータベースをWeb公開できますが、柔軟性に欠け、ボタン化されたスクリプトの利用に制限があります。割り切って使うにはいいのですが、物足りない部分が多々ありました。
Webブラウザーでの表示や動作をより自由にコントロールしたい場合には、CDML(クラリスダイナミックマークアップ言語)を使ったカスタムWeb公開機能をたいていは選択することになります。なお、CDML以外にはXMLやファイルメーカーJDBC ドライバを利用する方法があります。
ファイルメーカーでWeb公開する際、これまではCDMLを使ったカスタムWeb公開がよく利用されてきましたが、FileMaker Server 7 AdvancedではCDMLがサポートされておらず、カスタムWeb公開に相当する機能ががらりと変わっていることが伺えます。
(2006/01/03追記:リンク先のURLを変更しました。)
Webコンパニオン
April 02, 2004
そもそもFileMaker Pro(ファイルメーカーPro)はデータベースソフトウェアですが、1997年に発表されたファイルメーカーPro 4.0でWebサーバーの機能が追加されました。
Webサーバーの機能は純正のプラグインにより提供され、そのプラグインは「Webコンパニオン(Web Companion)」と呼ばれていました。これによりファイルメーカー単独でデータをWeb上に公開することができたのです。
FileMaker 7 製品ラインではデーターベースエンジンが一新されており、同時にWeb公開機能もこれまでとは別のものになっています。Webコンパニオンは全く違うものに生まれ変わったようです。
(2005/08/31追記:「FileMaker 7製品ライン」を「FileMaker 7 製品ライン」に修正しました。)
(2007/01/02追記:「Web コンパニオン」を「Webコンパニオン」に修正しました。)
FileMaker 7 Family
April 01, 2004
先月FileMaker 7の製品ラインが発表されました。
英語版FileMaker Pro 7、FileMaker Developer 7は発表と同時に販売が開始されています。FileMaker Server 7、FileMaker Server 7 AdvancedそしてFileMaker Mobile 7は今年の夏に出荷される予定のようです。
日本語版については発売時期・価格は未定になっていますが、数ヶ月以内には販売されることでしょう。
上記のニュースはもはや旧聞ですが、FileMaker 7 Familyは革新的なバージョンアップと言えるものです。その中でもWebに関する機能は様変わりしています。このブログでは、FileMaker 7 FamilyのWeb機能にまず注目していきたいと思います。