FAMLog
Claris FileMaker Pro 19の変更点:デフォルトのフィールド
August 18, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、デフォルトのフィールドが新規テーブルに追加されないようにするための空ファイルの名称が「DefaultFields.xml」から「FMDefaultFields.xml」に変更されています。
バージョン17以降では、[データベースの管理]ダイアログボックスでテーブルを作成する場合またはファイルを作成する場合に、デフォルトのフィールドがテーブルに追加されるようになっています。具体的には、主キー、作成情報タイムスタンプ、作成者、修正情報タイムスタンプおよび修正者フィールドが通常追加されます。
なお、新しいテーブルに上記のフィールドが追加されないようにするには、「FMDefaultFields.xml」という名称の空ファイルを次の場所に配置します。
・Windowsの場合:<ドライブ>:\ProgramData\FileMaker\Shared
・macOSの場合:/ユーザ/共有/FileMaker/Shared
[関連]FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:デフォルトのフィールド(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の改善点:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション
August 14, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、サーバーでホストされている共有ファイルを開いている場合でも[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションを変更できるようになっています。
[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションは、指定したバージョンよりも前のバージョンのFileMakerクライアントまたはホストでファイルが開かれることを防止するための機能です。バージョン18以前では、手元にあるローカルファイルを開いている場合にのみ当該オプションを変更することができました。
なお、FileMaker Server 18でファイルがホストされている場合、Claris FileMaker Pro 19を使って[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプションを「19.0」に変更することはできません。サーバーのバージョンが考慮されます。
[関連]FileMaker Pro 13の新機能:[このファイルを開くことのできる最低バージョン]オプション(FAMLog)
Claris FileMaker Go 19の新機能:Siri ショートカットのサポート
August 13, 2020
Claris FileMaker Go 19ではSiri ショートカットが正式にサポートされるようになっています。
バージョン19では、カスタムURLスキームを用いなくても、iOSおよびiPadOSにおいてClaris FileMakerのスクリプトを実行するショートカットを作成できるようになっています。登録にはClaris FileMaker Go 19で一度ファイルを開く必要がありますが、ショートカットに登録することでSiriの音声コマンド経由でスクリプトを起動することも可能です。
なお、ショートカットの[XコールバックのURLを開く]アクションを使わずに、ショートカットでClaris FileMakerのスクリプトを実行させる場合には、Claris FileMaker Pro 19で事前にスクリプトをショートカットに登録できるようにし、さらにfmurlscript拡張アクセス権を有効にしておく必要があります。
[関連]ショートカットを使ってClaris FileMaker Go 19でスクリプトを実行する
FileMaker Cloud for AWSの販売終了予定日
August 12, 2020
FileMaker Cloud 1.xと呼ばれていたFileMaker Cloud for AWS 1.x シリーズは今後廃止され、AWS MarketplaceにおけるFileMaker Cloud for AWSの販売は2021年1月4日に終了する予定となっています。
以前はFileMaker Cloud for AWS 1.19がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンになる予定であると案内されていましたが、Claris FileMaker 19が発売された際にFileMaker Cloud for AWS 1.19は登場しませんでした。結果として、FileMaker Cloud for AWS 1.18がFileMaker Cloud for AWS 1.xの最終バージョンとなっています。
FileMaker Cloud for AWSの販売が終了する2021年1月4日をもってサブスクリプションへのユーザの追加ができなくなる予定です。現在FileMaker Cloud for AWSを使用している場合には、Claris International Inc.が直接販売するクラウドサービスであるClaris FileMaker Cloudへの移行、もしくはオンプレミス向けサーバー製品であるClaris FileMaker Serverへの移行を検討する必要がある状況です。
[関連]FileMaker 19 - 廃止予定の機能およびオペレーティングシステム(Claris ナレッジベース)
fmsadminコマンドでClaris FileMaker Serverの起動復元を有効にする方法
August 06, 2020
FileMaker Server 18で追加された起動復元機能は、Claris FileMaker Server 19においては初期状態では無効になっていますが、fmsadminコマンドを使用して当該機能を有効または無効にすることができます。
データベースサーバーの再起動が必要ですが、fmsadminコマンドを使って起動復元を有効にするにはSETコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin set serverprefs StartupRestorationEnabled=true
なお、Claris FileMaker Admin APIを使用して起動復元機能を有効または無効にすることも可能です。
[関連]Claris FileMaker Server 19の変更点:起動復元機能が初期状態で無効に(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19の変更点:起動復元機能が初期状態で無効に
August 05, 2020
Claris FileMaker Server 19では、FileMaker Server 18で追加された起動復元機能が初期状態で無効になっています。
Claris FileMaker Serverの起動復元機能を利用すると、ハードウェアの障害またはソフトウェアの障害の後でファイルの復元に役立てることができる復元ログを作成するようになっています。ハードウェアまたはソフトウェアがクラッシュした後、ディスクの状態が正常であれば、復元ログを使用してFileMakerファイルを自動的に復元します。
なお、起動復元機能はfmsadminコマンドもしくはClaris FileMaker Admin APIを使用して有効または無効にすることができます。
[関連]Claris FileMaker Server 19 リリースノート(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18の新機能:起動復元(FAMLog)、fmsadminコマンドでFileMaker Serverの起動復元を無効にする方法(FAMLog)、
Claris FileMaker Pro 19の新機能:macOSにおけるHigh Efficiency Image File形式のサポート
August 04, 2020
macOS版のClaris FileMaker Pro 19では、オブジェクトフィールドのデータでサポートされるファイル形式としてHEIF(High Efficiency Image File)形式が新たに追加されています。
Claris FileMaker Pro 19では、HEIF形式の画像をオブジェクトフィールドおよびレイアウトに挿入して、macOS、iOSおよびiPadOSで表示することができます。
なお、オブジェクトフィールドに画像ファイルを挿入するには、ブラウズモードで画像ファイルをオブジェクトフィールドにドラッグするか、もしくはブラウズモードでオブジェクトフィールドをクリックした後に[挿入]メニュー>[ピクチャ...]を選択してファイルを選択します。
[関連]オブジェクトフィールドのデータの操作(Claris FileMaker Pro 19 ヘルプ)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:macOSにおけるダークモードのサポート
August 03, 2020
macOS版のClaris FileMaker Pro 19ではダークモードに新たに対応しています。
バージョン19では、macOSの[システム環境設定]で選択された外観モードで表示されるようになっています。外観モードがライトまたはダークであることを関数で検出するには、Get(システムの外観)関数を使用します。
Get(システムの外観)関数は、システムの外観モードがダークである場合は「DarkAqua」を返し、ライトである場合は「Aqua」を返します。
[関連]FileMaker Go 18.0.3が公開(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:macOSにおけるドラッグ操作でのインストール
July 31, 2020
macOS版のClaris FileMaker Pro 19ではドラッグ操作でアプリケーションをインストールできるようになっています。
macOS版FileMaker Pro 18 Advancedのディスクイメージファイル(.dmgファイル)にはインストールプログラムが含まれていて、FileMaker Pro 18 Advancedをインストールするにはインストールプログラムを使用する必要がありました。バージョン19では、インストール方法がこれまでのバージョンと異なり、アプリケーションをアプリケーションフォルダにドラッグすることでClaris FileMaker Proがインストールされます。
なお、Claris FileMaker Pro 19では、ライセンス情報を入力する際、パッケージ版を購入した場合にはライセンスキーを入力し、パッケージ版以外の場合にはライセンス証明書をインストールします。
Claris FileMaker Pro 19の改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ
July 30, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションに--cert-type、-E、--cert、--key-type、--key、--pass、-Vおよび--versionオプションが新たに追加されています。
バージョン19では、クライアント証明書ファイルを指定する-Eもしくは--certオプション、クライアント証明書のタイプを指定する--cert-typeオプション、プライベートキーファイルを指定する--keyオプション、プライベートキーファイルのタイプを指定する--key-typeオプション、およびプライベートキーのパスフレーズを指定する--passオプションを利用できるようになっています。これにより、[URL から挿入]スクリプトステップでクライアント証明書を利用して接続する必要があるHTTPリクエストを送信できるようになっています。
さらに、Claris FileMaker 19では[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで-Vおよび--versionオプションがサポートされるようになっていて、使用されているlibcurlのバージョンに関する情報を表示できるようになっています。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの改善点:[URL から挿入]スクリプトステップ(FAMLog)、FileMaker Pro 19 - [URL から挿入] スクリプトステップの新しい cURL オプション(Claris ナレッジベース)