FAMLog


FileMaker Server 15の改善点:中間CA証明書のインポート

August 29, 2016

FileMaker Server 15では、Admin Consoleおよびfmsadminコマンドを使用して、中間CA証明書をインポートできるようになっています。

以前からほぼすべてのSSLサーバー証明書は中間認証局から発行されており、中間認証局から発行されたサーバー証明書をサーバーにインストールする場合には、認証局から送られてくる中間CA証明書もあわせてインストールする必要があります。FileMaker 14以前ではFileMaker GoおよびFileMaker Pro側に中間CA証明書が組み込まれており、他のソフトウェアでは見られない実装が行われていました。FileMaker Server 15では中間CA証明書をインポートできるようになりましたが、この機能は新機能というより改善点もしくは修正点と呼ぶべき機能と言えます。

バージョン14以前のFileMaker Serverは中間CA証明書をインポートしない前提の実装であり、かつ旧バージョンのクライアントは新バージョンが登場するとあまり更新されないことから、FileMakerネットワーク共有の通信をSSL/TLSで暗号化している場合には数年以内にFileMaker 15以降にバージョンアップすることが求められるようになるでしょう。

Tag: FileMaker

2016年8月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料

August 25, 2016

2016年8月21日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表した資料を公開しました。

・ダウンロード:「FileMaker ServerでLet's Encrypt」(PDF形式/ファイルサイズ:約11MB)

「Let'sEncryptFMNetwork.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
2215e3d116de491a85819c0179397cc4c57d8d86a5ad64454b19bf4f9123b4b4

■関連リンク

Let's Encrypt

FileMaker のネットワークセキュリティと SSL - 概要(FileMaker ナレッジベース)

FileMaker 製品でサポートされる SSL サーバ証明書の販売元と種類の一覧(FileMaker ナレッジベース)



(2022年5月1日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)

Tag: FileMaker

INTER-Mediator 5.4を公開

August 24, 2016

INTER-Mediator 5.4」を公開しました。バージョン5.4にはメール送信ライブラリのセキュリティ修正が含まれています。

INTER-Mediatorは、予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された、MITライセンスで提供されるWebアプリケーションフレームワークです。HTMLへの属性追加と設定ファイルを作成するだけで、データベースと連動するWebアプリケーションを開発できます。

バージョン5.4では、INTERMediator.construct()の使用が必須ではなくなり、それに伴う機能追加や改善が行われています。その他に、PDOクラス使用時にIN演算子とクロステーブルをサポートしました。FileMaker Server使用時については、スクリプト引数をサポート、検索条件の指定方法を改良した他、ポータルアクセスモードにおける不具合を修正しています。同時に、バージョン5.4をベースにしたINTER-Mediator-Server VMもリリースしました。

Tag: FileMaker

FileMaker カンファレンス 2016の事前登録受付が開始

August 23, 2016

2016年11月9日(水)から11月11日(金)までの3日間、JPタワーホール&カンファレンスで開催される「FileMaker カンファレンス 2016」のセッション内容やタイムスケジュールが公開され、同時に事前登録の受付が開始されています。

「カスタム Appを作成し、未来をデザインしよう」をメインテーマに掲げたFileMaker カンファレンス 2016では、FileMakerプラットフォームを使ってビジネス向けカスタムアプリを独自開発する際に課題となる、より効率的に設計・構築・展開する方法やテクニックのほか、最新のベストプラクティス、事例、内製化のヒントなどを学ぶことができます。

参加費無料の事前登録制で、事前登録を済ませていれば当日は席に余裕がある限り、ランチョンセミナーおよびクロージングセッション以外のすべてのセッションに参加することができます。

(2017/07/13追記:1段落目冒頭にあった「ファイルメーカー社が、」を削除し、「JPタワーホール&カンファレンスで」を「JPタワーホール&カンファレンスで開催される」に変更しました。)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 15の新機能:fmscriptdisabled拡張アクセス権

August 16, 2016

FileMaker Pro 15では、fmscriptdisabled拡張アクセス権が新たに用意され、他のアプリケーションがAppleScriptまたはActiveXを使用してFileMakerスクリプトの実行を禁止できるようになっています。

fmscriptdisabled拡張アクセス権は初期設定では有効になっていないので、上記の制限を有効にするためにはアクセス権セットの拡張アクセス権を編集して、fmscriptdisabled拡張アクセス権を有効にする必要があります。

なお、fmscriptdisabled拡張アクセス権による制限はバージョン14以前では利用できないので、その点に留意する必要があります。

Tag: FileMaker

Java 8 Update 100以降がインストールされている環境ではOS X版FileMaker Serverをインストール不可

August 15, 2016

ファイルメーカー社が、Java 8 Update 100以降がインストールされている環境でOS X版FileMaker Serverをインストールできない問題についてFileMaker ナレッジベースで案内しています。

この問題は、OS X版FileMaker Server 14もしくは15.0.1をインストールしようとした際に、FileMaker ServerにはJava Runtime Environment バージョン 8の更新が最低限必要という警告が表示されて、FileMaker Serverをインストールできないというものです。

この問題を回避するには、FileMaker ナレッジベースに記載されている手順でOracleのJava 8をアンインストールしてから、FileMaker Serverをインストールし、FileMaker Serverに同梱されているJavaをインストールする必要があります。

[関連]Java 8 Update 101およびJava 8 Update 102が公開(FAMLog)

Tag: FileMaker

2016年8月「INTER-Mediator《大》勉強会 2016」発表資料

August 12, 2016

2016年8月6日に行われた「INTER-Mediator《大》勉強会 2016」で発表した資料を公開しました。

・ダウンロード:FileMaker Server CWP & Security Basic(PDF形式/ファイルサイズ:約900KB)

「FMS15CWPSecurity.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
dee79493b6b2dc14b509f6590ceee2999eae386ba8e5fed03f1b2d8729891127

■関連リンク

・INTER-Mediator
https://inter-mediator.com/

・FileMaker 15 セキュリティガイド: セキュリティオプションを構成するためのベストプラクティス(FileMaker)
https://fmhelp.filemaker.com/docs/15/ja/security/

・データベースごとの固有の事情(INTER-Mediator詳細マニュアル)
http://inter-mediator.info/ja/for-developers/db.html

・安全なウェブサイトの作り方(IPA 独立行政法人 情報処理推進機構)
https://www.ipa.go.jp/security/vuln/websecurity.html



(2022年5月8日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)

Tag: FileMaker

FileMaker Go 15の改善点:セキュリティ事前警告

August 10, 2016

FileMaker Go 15では、FileMaker Pro 15と同様にSSLサーバー証明書を検証できないホストまたはWebサイトに接続しようとすると、接続前に警告が通知されるようになっています。

接続前にセキュリティ警告が通知された場合、FileMaker Goでは[接続しない]、[接続]もしくは[常に接続を許可]を選択できますが、無視して接続する場合には暗号化通信が確立されていない状態で接続することになるので要注意です。

[常に接続を許可]を選択すると、ホストに接続し、許可されたホストの一覧に追加します。このホストでは同じエラーに対してこれ以上通知を受け取ることがなくなりますが、オプションの[許可されたホストの管理]で任意のホストを許可されたホストから取り除くことができます。

[関連]FileMaker Pro 15の改善点:セキュリティ事前警告(FAMLog)

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 15の改善点:セキュリティ事前警告

August 09, 2016

FileMaker Pro 15では、SSLサーバー証明書を検証できないホストまたはWebサイトに接続しようとすると、接続前に警告が通知されるようになっています。

接続前に警告が通知された場合、FileMaker Proでは[証明書を表示]ボタンを押すことでSSLサーバー証明書の内容を確認できます。キャンセルまたは無視して接続するかを選択できますが、無視して接続する場合には暗号化通信が確立されていない状態で接続することになるので要注意です。

[常にこのホストへの接続を許可]にチェックをつけてから[接続]をクリックすると、ホストに接続し、ホストを[環境設定]ダイアログボックスの[許可されたホスト]の一覧に追加します。このホストでは同じエラーに対してこれ以上通知を受け取ることがなくなりますが、[環境設定]ダイアログボックスの[許可されたホスト]タブで1つ以上のホストを選択してからbackspaceキーもしくはdeleteキーを押すことで許可されたホストから取り除くことができます。

Tag: FileMaker

FileMaker Pro 15で名称が変更された関数

August 04, 2016

FileMaker Pro 15では一部の関数の名称が変更されています。

バージョン15では、Get ( 最終 ODBC エラー )関数はGet ( 最終外部エラー詳細 )関数に名称が変更され、ODBCのエラーに加えてSSL接続時に発生するエラーメッセージを返すようになっています。

なお、FileMaker 15ではFileMaker Pro エラーコード番号1634が新設されており、このエラー番号は証明書の検証エラーが発生したことを示します。

[関連]FileMaker Pro 13で名称が変更された関数とスクリプトステップ(FAMLog)

Tag: FileMaker

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