FAMLog
Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の新機能:[Loop]スクリプトステップの[フラッシュ]オプション
January 05, 2024
Claris FileMaker Pro 2023(バージョン20.3)では、[Loop]スクリプトステップに[フラッシュ]オプションが新たに用意されるようになっています。
[フラッシュ]オプションの値としては下記3つのいずれかを指定できます。
・常に:ループ内にフィールドを設定すると、リレーションシップは結合データとともにフラッシュされます。
・最小:ループ内にフィールドを設定すると、最小のデータがフラッシュされます。
・延期:ループ内にフィールドを設定すると、データとリレーションシップデータはループ終了後にのみフラッシュされます。
当該オプションにより、スクリプトのループ内でフィールドを設定する場合に、リレーションシップがいつ更新されるかを調整できます。
[関連]Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が開始(FAMLog)
Eclipse Temurin 8u392、Eclipse Temurin 11.0.21およびEclipse Temurin 17.0.9が公開
January 04, 2024
Eclipse Temurin 8u392、Eclipse Temurin 11.0.21およびEclipse Temurin 17.0.9が2023年11月下旬に公開され、同時にEclipse Temurin 21.0.1も公開されています。
Eclipse Temurinは、主要なマルチプラットフォームに対応しているOpenJDKディストリビューションの1つです。2021年にAdoptOpenJDKがEclipse Temurinとして刷新されましたが、Eclipse Temurin 8u392、11.0.21、17.0.9および21.0.1では複数のセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、Claris FileMaker Serverのバージョンや使用しているオペレーティングシステムによってOpenJDKのインストール手順が異なり、2024年1月4日時点ではOpenJDK 21への対応状況については特に言及されていません。インストール方法の詳細についてはClaris ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
[関連]FileMaker Server と Java - 概要(Claris ナレッジベース)、macOS および Windows 上で Web 公開を使用する場合の、JAVA_HOME 環境変数の活用について(Claris ナレッジベース)
Claris FileMaker Server 19.6のサポート終了予定月
December 29, 2023
Claris FileMaker Server 19.6は2024年12月にサポートが終了する予定となっています。
2023年12月現在、Claris FileMaker ProおよびClaris FileMaker Serverの最新バージョンはそれぞれClaris FileMaker 2023(バージョン20.3)です。FileMaker 19.6は2024年12月にサポートが終了する予定となっているため、2025年1月以降においてサポートされるFileMaker製品はClaris FileMaker 2023(バージョン20.1)以降となります。
なお、FileMaker製品のサポートポリシーは2019年末頃から変更されており、提供開始日から2年経過すると当該バージョンのサポートを終了するようになっています。
[関連]Claris のサポートポリシー(Claris ナレッジベース)、Claris FileMaker Server 19.5のサポート終了予定月(FAMLog)
curl 8.5.0の提供が開始
December 28, 2023
curl 8.5.0が2023年12月上旬に公開されています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送ソフトウェアであり、Claris FileMakerでも利用されています。curl 8.5.0では2点のセキュリティ脆弱性(CVE-2023-46218およびCVE-2023-46219)が修正されています。
なお、Claris FileMaker Pro 2023(20.3.1)において、[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプションで-Vもしくは--versionオプションを使用して取得できるlibcurlのバージョン情報は次の通りです。
[出力例]
libcurl/7.83.0-DEV OpenSSL/3.0.8 zlib/1.2.12 libssh2/1.9.0_DEV
Features: AsynchDNS IPv6 Largefile NTLM NTLM_WB SSL libz TLS-SRP UnixSockets HTTPS-proxy alt-svc HSTS
Ruby 3.3.0が公開
December 27, 2023
Ruby 3.3.0が公開されています。
Rubyは、まつもとゆきひろ(Matz)氏によって1993年に開発が始められ、今もオープンソースソフトウェアとして開発が続けられているスクリプト言語です。Prismという新しいパーサーやRJITという新たなJITの仕組みが追加されているRuby 3.3では、YJITの高速化や新しいパーサージェネレーターであるLramaによるBisonの置き換えなど、さまざまな改善が行われています。
なお、2024年3月末頃で保守が終了する予定であるRuby 3.0系列は、現在セキュリティメンテナンスフェーズにあり、原則として重大なセキュリティ上の問題が発見された場合のみリリースが行われる状態であり、より新しいバージョンへ移行することが推奨されている状況です。
macOS Sonoma 14.2.1の提供が開始
December 26, 2023
macOS Sonoma 14.2.1の提供が開始されています。
macOS Sonoma 14.2.1ではWindowServerのセキュリティ脆弱性(CVE-2023-42940)が修正されていて、macOS Sonoma 14.2で画面共有時に間違ったコンテンツを意図せず共有してしまう場合があった問題が修正されています。macOS Sonomaに対応しているMacは、iMac(2019以降)、iMac Pro(2017)、MacBook Air(2018以降)、MacBook Pro(2018以降)、Mac Pro(2019以降)、Mac Studio(2022以降)およびMac mini(2018以降)です。
Claris ナレッジベースによると、Claris FileMaker Pro 2023(20.2)およびClaris FileMaker Pro 2023(20.3)はmacOS Sonomaと互換性があるとのことです。FileMaker Pro 2023(20.3)でmacOS Sonomaとの互換性に関する既知の問題が一部修正されていましたが、一部は未解決のままとなっています。
[関連]Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が開始(FAMLog)、macOS Sonoma 14.2の提供が開始(FAMLog)
2023年12月「第159回 PHP勉強会@東京」発表資料
December 25, 2023
2023年12月20日に行われた「第159回 PHP勉強会@東京」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:INTER-Mediatorに関するOSS活動で得た知見と感想(PDF形式/ファイルサイズ:約3.3MB)
「OSS-Activities-related-to-INTER-Mediator-202312.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
3b6225505e38c6359f7c2527ecfef8eb2e5c3f6d440bc40d6673fc52445d3ca2
■関連リンク
・INTER-Mediator
・INTER-Mediator勉強会
PHP 8.1.27、PHP 8.2.14およびPHP 8.3.1が公開
December 22, 2023
PHP 8.1.27、PHP 8.2.14およびPHP 8.3.1が公開されています。
PHP 8.1.27、PHP 8.2.14およびPHP 8.3.1ではそれぞれ不具合の修正が行われています。PHP 8.0系統の公式セキュリティサポートは2023年11月に終了したため、今後はバージョン8.1系列以降にバージョンアップすることが強く推奨される状況になっています。
なお、PHP 8.1は2024年11月25日まで、PHP 8.2は2025年12月8日まで、PHP 8.3は2026年11月23日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
[関連]PHP 8.3.0が公開(FAMLog)
OpenSSH 9.6の提供が開始
December 21, 2023
SSHプロトコルを使用するネットワーク接続ツールのフリーな実装であるOpenSSHの新バージョンであるOpenSSH 9.6が2023年12月中旬に公開されています。
不具合の修正だけでなくセキュリティ修正も含まれているOpenSSH 9.6では、中間者攻撃を可能にするTerrapin attackを妨害するプロトコル拡張が実装されていて、鍵交換中に不要なメッセージや予測されないメッセージを受け取った場合に接続の終了を要求するようになっています。
バージョン9.6ではいくつか小さな機能追加も実施されており、PEM PKCS8形式ED25519秘密鍵の読み取りがサポートされるようになっています。
[参考]OpenSSH 9.6p1 がリリースされました(春山征吾のBlog)
Contact Form 7 5.8.5が公開
December 20, 2023
Contact Form 7 5.8.5が公開されています。
Contact Form 7はWordPress用のフォームプラグインです。Contact Form 7 5.8.5では、チェックボックスの値を取り扱う際の設定検証機能の不具合が修正されています。Contact Form 7 5.8においてWordPressとPHPに関する新しいサポート方針が導入されていたため、Contact Form 7 5.8.5の動作にはPHP 7.4以降かつWordPress 6.2以上の環境が必要です。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。
[関連]Contact Form 7 5.8が公開(FAMLog)