FAMLog
FAMLog News Archive:第102回 2023年冬号
December 12, 2023
■Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が開始(2023年11月)
Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が2023年11月に開始されました。FileMaker 2023(20.3)では、FileMaker ProおよびUbuntu 22上のFileMaker Server for Linuxでポート5003ではなくポート443でセキュア接続トンネリングを有効にできるようになっています。同時に、新しいコマンドラインツールであるFMDeveloperToolの提供も開始されています。
[関連]Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が開始(FAMLog)、FMDeveloperTool(FAMLog)
■FMDataAPI Ver.31が公開(2023年11月)
Claris FileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン31が2023年11月に公開されました。FMDataAPIはMITライセンスで提供されるオープンソースソフトウェアであり、FMDataAPI Ver.31ではcurlErrorMessageメソッドが新たに追加されています。
[関連]FMDataAPI Ver.31が公開(FAMLog)
WordPress 6.4.2が公開
December 11, 2023
WordPress 6.4.2が公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。バージョン6.4.2では1件のセキュリティ脆弱性が修正されています。WordPressはバージョン6.5系統の開発も進められており、現在のところWordPress 6.5は2024年初頭に公開される予定となっています。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをサーバー上で共有されているFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからダウンロードできます。
Contact Form 7 5.8.4が公開
December 08, 2023
Contact Form 7 5.8.4が2023年11月下旬に公開されています。
Contact Form 7はWordPress用のフォームプラグインです。Contact Form 7 5.8.4では、ファイルアップロードに関係する脆弱性が修正されており、Redirection for Contact Form 7(wpcf7-redirect)プラグインを使用している場合には当該プラグインの使用を停止するよう強く勧告されています。
なお、Contact Form 7 5.8においてWordPressとPHPに関する新しいサポート方針が導入されていたため、Contact Form 7 5.8.4の動作にはPHP 7.4以降かつWordPress 6.2以上の環境が必要です。
[関連]Contact Form 7 5.8が公開(FAMLog)
FMDataAPI Ver.31が公開
December 07, 2023
Claris FileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン31が2023年11月下旬に公開されています。
新居雅行氏が開発したFMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.31では、curlErrorMessageメソッドが新たに追加されています。
FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。なお、FMDataAPIは現在のところClaris FileMaker Cloud 2には未対応です。
Safari 17.1.2の提供が開始
December 06, 2023
Safari 17.1.2の提供が2023年11月下旬に開始されています。
Appleが開発および提供しているWebブラウザーであるSafariのバージョン17.1.2ではWebKitのセキュリティ脆弱性が2件修正されています。すでに悪用された可能性のある脆弱性が修正されていることから、macOS MontereyもしくはmacOS Venturaを使用している場合にはSafari 17.1.2に更新することが推奨されます。
なお、macOS MontereyおよびmacOS Ventura向けに配布されているSafari 17.1.2はmacOS Sonoma 14.1.2にも搭載されています。
[関連]iOS 17.1.2およびiPadOS 17.1.2の提供が開始(FAMLog)、macOS Sonoma 14.1.2の提供が開始(FAMLog)
macOS Sonoma 14.1.2の提供が開始
December 05, 2023
macOS Sonoma 14.1.2の提供が2023年11月下旬に開始されています。
macOS Sonoma 14.1.2ではWebKitのセキュリティ脆弱性が2件修正されています。すでに悪用された可能性のある脆弱性が修正されていることから、macOS Sonomaを使用している場合にはmacOS Sonoma 14.1.2に更新することが推奨されます。
Claris ナレッジベースによると、Claris FileMaker Pro 2023(20.2)およびClaris FileMaker Pro 2023(20.3)はmacOS Sonomaと互換性があるとのことです。FileMaker Pro 2023(20.3)でmacOS Sonomaとの互換性に関する既知の問題が一部修正されていましたが、一部は未解決のままとなっています。
[関連]Claris FileMaker and macOS Sonoma (14.0) and iOS 17 compatibility(Claris Knowledge Base)、Claris FileMaker 2023(バージョン20.3)の提供が開始(FAMLog)、iOS 17.1.2およびiPadOS 17.1.2の提供が開始(FAMLog)
iOS 17.1.2およびiPadOS 17.1.2の提供が開始
December 04, 2023
iPhone向けのソフトウェア・アップデートとなるiOS 17.1.2と、iPad向けのソフトウェア・アップデートとなるiPadOS 17.1.2の提供が開始されています。
iOS 17.1.2およびiPadOS 17.1.2ではWebKitのセキュリティ脆弱性が2件修正されています。すでに悪用された可能性のある脆弱性が修正されていることから、すべての対象ユーザーにアップデートを適用することが推奨されています。
なお、App StoreからダウンロードできるClaris FileMaker Goを使用すれば、Claris FileMaker Proで作成したカスタム AppをiOSやiPadOS上で実行できます。FileMaker Go 2023はiOS 16以降もしくはiPadOS 16以降で動作します。
Node.js v20.10.0とNode.js v18.19.0が公開
December 01, 2023
Node.js v20.10.0 (LTS)およびNode.js v18.19.0 (LTS)が2023年11月下旬に公開されています。
Node v20.10.0が公開されてから約1週間後に公開されたNode v18.19.0では、npm 10が同梱されるようになり、npmのバージョンがv10.2.3に更新されています。Node.js v16は2023年9月にサポートが終了したため、Node.js v18もしくはNode.js v20への更新が推奨される状況になっています。
なお、Claris FileMaker ServerやClaris FileMaker CloudのClaris FileMaker Data API エンジンではNode.jsが使われていて、FileMaker Server 20.3.1ではNode.js v18.13.0が使用されています。
Apache Tomcat 8.5.96、9.0.83および10.1.16ではセキュリティ脆弱性が修正済み
November 30, 2023
2023年11月中旬に公開されたApache Tomcat 8.5.96、Apache Tomcat 9.0.83およびApache Tomcat 10.1.16ではセキュリティ脆弱性が修正されています。
Apache Tomcat 8.5.96、Apache Tomcat 9.0.83およびApache Tomcat 10.1.16では、細工されたHTTPトレーラーヘッダーを受信した場合に正しく解析できないことに起因するリクエストスマグリングの脆弱性(CVE-2023-46589)が修正されています。
なお、現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン10.1.16ですが、Claris FileMaker Server 2023(FileMaker Server 20.3.1)ではJava Web公開エンジンにApache Tomcat 9.0.69が使用されています。
[関連]JVNVU#96182160: Apache Tomcatにおけるリクエストスマグリングの脆弱性(Japan Vulnerability Notes)
OpenSSL 3.2系列のサポート終了予定日
November 29, 2023
OpenSSL 3.2系列は2025年11月23日にサポートが終了する予定となっています。
現時点でのOpenSSLの最新安定バージョンは、今月下旬に公開されたバージョン3.2.0です。OpenSSLはバージョン3.0.0でライセンスが変更されており、OpenSSL 3.0.0以降ではApache License, Version 2.0に変更されています。
バージョン1.1.1系統は2023年9月11日にサポートが終了したため、今後はバージョン3.0系統もしくはバージョン3.1系統以降へのアップグレードが推奨されます。なお、長期サポート版(LTS)であるOpenSSL 3.0系統は2026年9月7日までサポートされる予定となっています。
[関連]OpenSSL 1.1.1系列のサポート終了予定日(FAMLog)、OpenSSL 3.1.0が公開(FAMLog)、OpenSSL 3.2.0が公開(FAMLog)