FAMLog
バージョン19.3.2以前のClaris FileMaker ProとClaris FileMaker GoはClaris FileMaker Server 2023に接続不可
September 06, 2023
FileMaker Pro 18 Advanced、FileMaker Go 18、バージョン19.3.2およびそれ以前のClaris FileMaker ProならびにClaris FileMaker Goは、Claris FileMaker ServerでホストされているFileMakerデータベースに接続する際、Claris FileMaker Server 2023には接続できません。
Claris FileMaker Server 2023に接続するクライアントアプリケーションとしてサポートされているFileMaker ProおよびFileMaker Goのバージョンはバージョン19.4.2以降となっています。FileMaker Pro 2023のデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲していますが、バージョン19.3.2以前のClaris FileMakerからFileMaker Server 2023に接続することはできないので要注意です。
なお、バージョン19.3およびそれ以前のClaris FileMakerのサポートはすでに終了しており、Claris FileMaker 19.4のサポートは2023年12月をもって終了する予定となっています。
[関連]Claris FileMaker Server 2023でサポートされるクライアントアプリケーション(FAMLog)、バージョン19.3.2以前のClaris FileMaker ProとClaris FileMaker GoはClaris FileMaker Cloud 2023に接続不可(FAMLog)、Claris のサポートポリシー(Claris ナレッジベース)
Eclipse Temurin 11.0.20.1およびEclipse Temurin 17.0.8.1が公開
September 05, 2023
Eclipse Temurin 11.0.20.1およびEclipse Temurin 17.0.8.1が公開されています。
Eclipse Temurinは、主要なマルチプラットフォームに対応しているOpenJDKディストリビューションの1つです。一昨年にAdoptOpenJDKがEclipse Temurinとして刷新されましたが、Eclipse Temurin 11.0.20.1およびEclipse Temurin 17.0.8.1ではhttps://bugs.openjdk.org/browse/JDK-8313765で登録されている内容に関する不具合が修正されています。
なお、Claris FileMaker Serverのバージョンや使用しているオペレーティングシステムによってOpenJDKのインストール手順が異なります。インストール方法の詳細についてはClaris ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
[関連]FileMaker Server と Java - 概要(Claris ナレッジベース)、macOS および Windows 上で Web 公開を使用する場合の、JAVA_HOME 環境変数の活用について(Claris ナレッジベース)
Ubuntu 22.04 LTSの標準サポート終了予定日
September 04, 2023
Ubuntu 22.04 LTSは2027年4月に標準サポートが終了する予定となっています。
UbuntuはDebianベースのLinuxディストリビューションであり、2023年9月4日時点におけるUbuntu LTS版の最新バージョンはUbuntu 22.04 LTS(Ubuntu 22.04.2 LTS)です。Ubuntu 18.04 LTSは2023年4月に標準サポートが終了しており、Ubuntu 20.04 LTSは2025年4月に標準サポートが終了する予定となっています。
なお、Claris FileMaker Server 2023ではUbuntu 20.04 LTSに加えてUbuntu 22.04 LTSもサポートされるようになっています。
[関連]Ubuntu 20.04 LTSの標準サポート終了予定日(FAMLog)、Claris FileMaker Server 2023の新機能:Ubuntu 22.04のサポート(FAMLog)
PHP 8.1.23とPHP 8.2.10が公開
September 01, 2023
PHP 8.1.23とPHP 8.2.10が公開されています。
PHP 8.1.23とPHP 8.2.10では不具合の修正が行われています。PHP 8.0系列のアクティブサポートは2022年11月にすでに終了しており、重大なセキュリティに関わる修正が行われるセキュリティサポートは2023年11月26日までの予定となっています。PHPはバージョン8.3系統の開発も進められており、現在バージョン8.3.0 RC 1が公開されている状況です。
なお、PHP 8.1は2024年11月25日まで、PHP 8.2は2025年12月8日までセキュリティ修正が継続される予定となっています。
Claris FileMaker Pro 2023の新機能:macOS VenturaでGetLiveText関数が日本語と韓国語およびウクライナ語をサポート
August 31, 2023
Claris FileMaker Pro 2023では、macOS Ventura上においてGetLiveText関数で日本語(「ja-JP」)、韓国語(「ko-KR」)およびウクライナ語(「uk-UA」)の言語コードがサポートされるようになっています。
GetLiveText関数は、テキスト認識アルゴリズムを使用して、指定したオブジェクトフィールドの画像内にある文字列データを抽出できる関数です。
GetLiveText関数を使用するには、iOS 15、iPadOS 15もしくはmacOS Monterey 12以降が必要ですが、言語コード「ja-JP」、「ko-KR」および「uk-UA」は、iOS 16、iPadOS 16もしくはmacOS Ventura 13以降でのみ使用できます。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.5.1の新機能:バージョン19.5.1で追加された関数(FAMLog)
WordPress 6.3.1が公開
August 30, 2023
WordPress 6.3.1が公開されています。
WordPressはブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースソフトウェアです。バージョン6.3.1では、コアに関する4件の不具合修正とブロックエディターに関する6件の不具合修正が行われています。WordPressはバージョン6.4系統の開発も進められており、現在のところWordPress 6.4は2023年11月に公開される予定となっています。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをサーバー上で共有されているFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからダウンロードできます。
Claris FileMaker Server 2023の変更点:スクリプトイベントログの保存先
August 29, 2023
Claris FileMaker Server 2023では、FileMaker Serverで実行されるスクリプトのスクリプトイベントに関するログはEvent.logファイルではなくscriptEvent.logファイルに主に保存されるようになっています。
データベースサーバーの再起動が必要となりますが、以前の挙動に戻してEvent.logファイルに保存するように変更するにはfmsadminコマンドを使用します。
[実行例]
% fmsadmin set serverprefs ScriptLogToEventLog=true
なお、scriptEvent.logファイルについては、Claris FileMaker Server Admin Consoleのログビューア上において表示やダウンロードも可能です。
[関連]Claris FileMaker Server 2023の新機能:[エラーログ設定]スクリプトステップのサポート(FAMLog)
Apache Tomcat 8.5.93、9.0.80および10.1.13ではセキュリティ脆弱性が修正済み
August 28, 2023
Apache Tomcat 8.5.93、Apache Tomcat 9.0.80およびApache Tomcat 10.1.13が公開されています。
Apache Tomcat 8.5.93、Apache Tomcat 9.0.80およびApache Tomcat 10.1.13では、ROOTディレクトリに配置されたデフォルトのWebアプリケーションがFORM認証を使用するように設定されている場合に発生していた、オープンリダイレクトの脆弱性(CVE-2023-41080)が修正されています。
なお、現時点でのApache Tomcatの最新安定バージョンはバージョン10.1.13ですが、Claris FileMaker Server 2023(FileMaker Server 20.1.2)ではJava Web公開エンジンにApache Tomcat 9.0.69が使用されています。
[関連]JVNVU#93446549: Apache Tomcatにおけるオープンリダイレクトの脆弱性(Japan Vulnerability Notes)
Claris FileMaker Server 2023の新機能:[エラーログ設定]スクリプトステップのサポート
August 25, 2023
Claris FileMaker Server 2023では、FileMaker Serverで実行されるスクリプトで[エラーログ設定]スクリプトステップがサポートされるようになっています。
Claris FileMaker Server Admin Consoleの[ログ]>[ログ設定]で[スクリプトエラーログを許可]を有効にしている場合、FileMaker Serverで実行されるスクリプトでエラーが発生すると、FileMaker Server/Logs/フォルダにFMSEScriptErrors.logファイルが作成されてスクリプトエラーに関する情報が記録されるようになっています。
なお、FileMaker Server 2023ではスクリプトイベントに関するログは、主にEvent.logファイルではなくscriptEvent.logファイルに保存されるようになっています。scriptEvent.logファイルはFMSEScriptErrors.logファイルと同じフォルダに自動的に作成されます。
[関連]FileMaker Server リリースノート(Claris)、スクリプトイベントログ(Claris Server および FileMaker Server ヘルプ)
Claris FileMaker Server 2023の改善点:共有データベースファイルの最大数
August 24, 2023
Claris FileMaker Server 2023では、1つのサーバーで同時にホストできるデータベースファイルの最大数が125から256に増加しています。
fmsadminコマンドやClaris FIleMaker Admin APIを使用して当該最大数を調整することも可能であり、1から256までの範囲で値を調整することができます。
fmsadminコマンドを使う場合には、GETコマンドを使うことで同時にホストできるデータベースファイルの最大数に関する設定情報を取得することができ、SETコマンドを使うことで当該最大数の設定を変更することが可能です。
[使用例]
% fmsadmin get serverconfig HostedFiles
% fmsadmin set serverconfig HostedFiles=256