FAMLog
Claris FileMaker Pro 19の新機能:JavaScriptとの統合
September 01, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、Web ビューアのJavaScriptとFileMakerスクリプトが直接連携できるようになり、JavaScriptでカスタム Appを拡張することが正式にサポートされるようになっています。
バージョン19では、Web ビューア内でWebページを読み込んだ後にJavaScriptでFileMaker.PerformScript関数を呼び出してFileMakerスクリプトを実行できるようになっています。また、[Web ビューアで JavaScript を実行]スクリプトステップが追加されていて、FileMakerスクリプトからWeb ビューア内のJavaScript関数を実行することもできるようになっています。
さらに、上述の新機能と各種JavaScriptライブラリを併用すれば、FileMaker Proの機能だけでは実現できないユーザーインターフェースを少ない手間で実装することも可能です。
Claris FileMaker 19とGet(アプリケーションバージョン)関数
August 31, 2020
Claris FileMakerの「Get(アプリケーションバージョン)関数」は、FileMakerクライアントの製品名とバージョン情報を示す文字列を返します。
Claris FileMaker 19では、アプリケーションの名称がFileMaker Pro AdvancedからFileMaker Proに変更され、Get(アプリケーションバージョン)関数がFileMaker Pro 19.0.1では「ProAdvanced 19.0.1」ではなく「Pro 19.0.1」を返すようになっています。
これに伴い、アプリケーション名に依存する外部スクリプトまたはGet(アプリケーションバージョン)関数を含む式を使用している場合などでは、バージョンアップ後にカスタム Appの調整や更新をする必要があります。
[関連]FileMaker 14とGet(アプリケーションバージョン)関数(FAMLog)、FileMaker Pro AdvancedからClaris FileMaker Proに名称変更(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19でサポートされているPHPのバージョン
August 28, 2020
Claris FileMaker Server 19に付属するFileMaker API for PHPは、バージョン7.1系統のPHPをサポートしています。
Claris FileMaker Server 19のPHPを使用したカスタムWeb公開では、Windows Server、macOS Catalina 10.15およびmacOS Mojave 10.14ではPHP 7.1系統で動作検証が行われており、PHP 7.1.19を同梱しています。残念ながら、同梱されているPHPのバージョンはFileMaker Server 18から変更されておらず、セキュリティ脆弱性が修正されたバージョンに更新されていません。PHPによるカスタムWeb公開機能を利用してWebサイトを構築したい場合には、別途PHPおよびWebサーバーを用意する必要がある状況です。
2020年8月28日現在、PHP 7.2系統の最新バージョンはPHP 7.2.33、PHP 7.3系統の最新バージョンはPHP 7.3.21、PHP 7.4系統の最新バージョンはPHP 7.4.9です。なお、PHP 7.1系列以前は公式ではすでにメンテナンスされていない状況となっています。
[関連]Claris FileMaker 19 動作環境(Claris ナレッジベース)、FileMaker Server 18でサポートされているPHPのバージョン(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19の新機能:合計ページ数の印刷
August 27, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、レイアウトに{{ページ数}}記号を追加して、合計ページ数を印刷できるようになっています。
バージョン19では、レイアウトモードにおいて[挿入]メニューの[その他の記号...]を選び、[ページ数]を選択してから[OK]をクリックすることで、レイアウトに{{ページ数}}記号を配置できます。この記号を利用すれば、プレビューモードで最後のページに移動して変数を設定することなく、合計ページ数を印刷することができます。
なお、{{ページ数}}記号は実際の印刷時に表示されるようになっていて、ブラウズモードやプレビューモードでは「?」のまま表示されるようになっています。
Claris FileMaker Pro 19の新機能:起動時に開くカスタム Appを指定可能に
August 26, 2020
Claris FileMaker Pro 19では、[環境設定]ダイアログボックスにおいてClaris FileMaker Pro 19の起動時に指定したカスタム Appを開くように設定できるようになっています。
FileMaker Pro 18 Advancedの場合には設定支援インストールの仕組みを利用することで起動時に開くカスタム Appを指定することができましたが、Claris FileMaker Pro 19では[環境設定]ダイアログボックス内にある[起動時にファイルを開く]設定で起動時に指定したカスタム Appを開くように調整できるようになっています。
なお、Claris FileMaker Proの[環境設定]ダイアログボックスを開くには、Windowsの場合には[編集]メニュー>[環境設定…]を選択し、macOSの場合には[FileMaker Pro]メニュー>[環境設定…]を選択します。
[関連]FileMaker Pro 18 Advancedの新機能:設定支援インストールで起動時に開くカスタム Appを指定可能に(FAMLog)
2020年8月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料
August 25, 2020
2020年8月22日に行われた「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(FM-Tokyo)」で発表したライトニングトークの資料を公開しました。
・ダウンロード:fmcsadmin 1.1.0(PDF形式/ファイルサイズ:約370KB)
「fmcsadmin-for-FileMaker19.pdf」のSHA-256メッセージダイジェスト:
7056aec42c14642b4f73570708a778a06c698faa98f9273de38b31bc8322fbd6
■関連リンク
・fmcsadmin(株式会社エミック)
・Claris FileMaker 19 Admin API ガイド(FileMaker)
・fmcsadmin 1.1.0の動作環境(FAMLog)
(2022年3月19日追記:スライドへのリンクをSlideShareからドクセルに変更しました。)
FMDataAPI Ver.21が公開
August 24, 2020
新居雅行氏がFileMaker Data APIをPHPで利用するためのクラスであるFMDataAPIのバージョン21を公開しています。
FMDataAPIは、MITライセンスで提供されているオープンソースソフトウェアです。FMDataAPI Ver.21では、ポータルオブジェクト上にない関連フィールドを処理する際の不具合が修正されています。
なお、FileMaker Server 17以降で正式版として利用できるようになったFileMaker Data APIは、FileMaker Server 18以降では各種メタデータやレコード数に関する詳細情報を取得できるようになっています。
FMウェブもくもく会 Vol.2開催のお知らせ
August 21, 2020
2020年8月30日(日)午前10時より「FMウェブもくもく会 Vol.2」を開催します。
カスタムWeb勉強会は前回からFMウェブもくもく会としてリニューアルしました。FMウェブもくもく会は、Claris FileMakerとWebに関してもくもくがやがや一緒に勉強していく会です。2ヶ月に1回のペースで日曜の午前中に開催し、当面はオンラインで開催予定です。
詳細および参加申込については下記URLのページをご覧ください。
https://fmweb-mokumokukai.connpass.com/event/186834/
fmcsadmin 1.1.0の動作環境
August 20, 2020
Claris FileMaker Serverに付属するfmsadminコマンドと同様の使い勝手を実現する、Claris FileMaker Admin APIを用いて実装したコマンドラインツールであるfmcsadminは、Linux、macOSおよびWindowsプラットフォームで利用できます。
fmcsadmin 1.1.0の動作環境は、CentOS Linux 7以降、macOS High Sierra 10.13.6以降およびWindows 10です。2020年6月に公開したfmcsadmin 1.1.0では、Appleの公証に対応したmacOS用インストーラーを新たに用意することで、正式にmacOS Catalina 10.15に対応しました。
なお、fmcsadminのバージョン1.1.0では、Claris FileMaker Server 19を利用している場合に、暗号化されているデータベースファイルを開く際に自動的に開かれるようにするための暗号化パスワードを保存する機能(fmsadminコマンドのopenコマンドで利用できる--savekeyオプションと同等の機能)に対応しています。
curl 7.72.0が公開
August 19, 2020
curl 7.72.0が公開されています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送ソフトウェアであり、Claris FileMakerでも利用されています。curl 7.72.0では1点のセキュリティ脆弱性が修正されています。
なお、バージョン16以降のClaris FileMakerでは[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURLオプションを指定できるようになっています。Claris FileMaker 19の[URL から挿入]スクリプトステップでは、--cert-type、--cert(-E)、--key-type、--key、--passおよび--version(-V)オプションが新たに利用できるようになっています。