FAMLog
FileMaker Pro 17 AdvancedはFileMaker Pro 12のファイル形式を踏襲
May 24, 2018
FileMaker Pro 17 Advancedのデータファイル形式は、バージョン12のファイル形式を踏襲しています。
同じファイル形式であり、ファイル拡張子は「fmp12」のままであるため、FileMaker Pro 17 AdvancedおよびFileMaker Go 17はFileMaker 12のデータベースファイルを変換することなくそのまま開くことが可能です。
ただし、FileMaker Pro 17 Advancedでは新しい機能や関数が追加されています。FileMaker 17の新機能を利用して作成されたデータベースファイルを旧バージョン(バージョン12、13、14、15および16)で開いた場合には、適切に動作しない部分が出てくる場合があるので注意が必要です。
[関連]FileMaker Pro ファイルを「.fmp12」ファイル形式に変換(FileMaker ナレッジベース)、FileMaker ProはFileMaker Pro Advancedに一本化(FAMLog)
FileMaker Pro 16の改善点:設定可能なファイルキャッシュサイズの拡大
May 10, 2018
FileMaker Pro 16では、設定できるファイルキャッシュのサイズが2048MBに拡大されています。
FileMaker Proでは作業時に行った変更は自動的に記憶され、変更内容は一時的にキャッシュとしてRAM(メモリー)上に保存されます。キャッシュのサイズは、[環境設定]ダイアログボックスの[メモリ]タブにある[ファイルキャッシュの変更]で変更します。ファイルキャッシュのサイズ変更を反映させるには、FileMaker Proを一度終了してから再起動する必要があります。
バージョン15で設定できるファイルキャッシュのサイズは64MBから512MBまでの範囲でしたが、バージョン16では64MBから2048MBまでの範囲に拡大されています。
[関連]環境設定: メモリ(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
FileMaker Pro 16の新機能:fmurlscript拡張アクセス権
April 24, 2018
FileMaker Pro 16では、fmurlscript拡張アクセス権が新たに用意され、URLを使用してデータベースを開く際に共有ファイル内のスクリプトが初期設定のままでは実行されないように変更されています。
FileMaker Proのインストーラーによって、インターネットプロトコル(IP)としてfmp:が登録され、URLを使用して共有ファイル内のスクリプトを実行することができます。ただし、バージョン16ではfmurlscript拡張アクセス権は初期設定では有効になっていません。
[例]
fmp://192.168.10.0/Clients.fmp12?script=ListClients
fmp://192.168.10.0/Clients.fmp12?script=ListClients¶m=TopClients&$NumberToList=10
URLを使用してデータベースを開く際に共有ファイル内のスクリプトを実行させるためには、アクセス権セットの拡張アクセス権を編集して、fmurlscript拡張アクセス権を明示的に有効にする必要があります。
[関連]URL を使用してファイルを開く(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Pro 12の新機能:URLを使用した共有データベースのスクリプト実行(FAMLog)、FileMaker Pro 16で取り除かれた機能(FAMLog)
FileMaker Pro 16の改善点:[計算式の指定]ダイアログボックスで関数に関する情報を表示
April 18, 2018
FileMaker Pro 16では、[計算式の指定]ダイアログボックスの関数パネルで関数に関する情報を確認できるようになっています。
[計算式の指定]ダイアログボックスの右側にある関数パネルで任意の項目をクリックすると、選択した関数に関する情報が[説明]パネルに表示されます。
さらに、[説明]パネルの右上にある?マークのついた丸いボタンをクリックすると、WebブラウザーでFileMaker Pro 16 ヘルプを表示して当該関数の詳細情報を確認できるようになっています。
FileMaker WebDirectとGet(アプリケーション言語)関数
March 19, 2018
FileMaker Proの「Get(アプリケーション言語)関数」は、現在のアプリケーション言語を示すテキストを返します。
この関数で返されるテキストは英語の文字列であり、FileMaker Proがサポートしている言語は次の通りです。
・English
・French
・Italian
・German
・Swedish
・Spanish
・Dutch
・Japanese
・Simplified Chinese
・Brazilian Portuguese
・Korean
FileMaker WebDirectの場合、Get (アプリケーション言語)関数はWebブラウザーの言語設定情報を返します。
[関連]Get (アプリケーション言語)(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
FileMaker Pro 16の新機能:JSON関数
December 13, 2017
FileMaker Pro 16では、JSONデータの解析および生成を簡素化する関数が追加され、Webサービスから取得したJSONデータを取り扱いやすくなっています。
バージョン16で追加されたJSON関連の関数は次の通りです。
・JSONDeleteElement
・JSONFormatElements
・JSONGetElement
・JSONListKeys
・JSONListValues
・JSONSetElement
JSONデータの値を変更したり要素を追加したりするにはJSONSetElement関数を、要素を削除するにはJSONDeleteElement関数を、JSONデータを読みやすくするにはJSONFormatElements関数を使用します。JSONデータを解析するには、JSONGetElement関数やJSONListKeys関数、JSONListValues関数を使用します。
[関連]JSON 関数の使い方(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Pro 16の新機能:バージョン16で追加された関数一覧(FAMLog)
FileMaker Pro 16の新機能:[URL から挿入]スクリプトステップのcURL オプション
December 01, 2017
FileMaker Pro 16では、[URL から挿入]スクリプトステップでさまざまなcURL オプションを指定できるようになっています。
curlは、さまざまな通信規格に対応しているデータ転送用のコマンドラインツールおよびライブラリです。FileMaker Pro 16では、90を超えるcURL オプションがサポートされており、[URL から挿入]スクリプトステップにおいて多数の一般的なファイル転送オプションを利用できるようになっています。
このオプションを使用することで、REST APIで他のアプリケーションにJSONデータを要求するHTTPリクエストを簡単に作成することができます。
[関連]サポートされている cURL オプション(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
FileMaker Pro 16の新機能:カード
October 18, 2017
FileMaker Pro 16では、親ウインドウに対してモーダルなウインドウであるカードを作成できるようになっています。
バージョン16では、[新規ウインドウ]スクリプトステップの[ウインドウスタイル]オプションに「カード」が追加されており、自動的にサイズが変更されてメイン画面上に適切に配置されるウインドウを簡単に作成できます。他のウインドウまたはファイルでの作業に影響を及ぼすことなく、ユーザーがメインウインドウに戻る前に処理を実行できるように誘導することができます。
なお、FileMaker WebDirectではカードウインドウスタイルはサポートされていません。
[関連]新規ウインドウ(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
(2020/07/28追記:Claris FileMaker Server 19のClaris FileMaker WebDirectでカードウインドウスタイルがサポートされるようになっています。)
FileMaker Pro 16の新機能:レイアウトオブジェクトウインドウ
October 17, 2017
FileMaker Pro 16では、レイアウトオブジェクトウインドウが新たに追加され、レイアウト上にあるすべてのオブジェクトを階層的に表示された一覧で確認できるようになっています。
レイアウトモードで使用できるレイアウトオブジェクトウインドウでは、オブジェクトを選択したり、非表示にしたり、オブジェクト名を指定したり、重なり順を変更することが可能です。オブジェクトのグループ化を解除しなくても、グループ内のオブジェクトを操作することも可能です。
なお、レイアウトオブジェクトウインドウを使用して、スライドコントロールまたはタブコントロールのパネルを非表示にしたり、並べ替えたりすることはできません。
[関連]レイアウトオブジェクトウインドウを使用したオブジェクトの操作(FileMaker Pro 16 ヘルプ)
FileMaker Pro 16の新機能:クリック可能なセキュリティロックアイコン
September 06, 2017
FileMaker Pro 16では、共有ファイルを開くときや共有ファイルを開いているときに、セキュリティロックアイコンをクリックしてホストのSSLサーバー証明書に関する詳細を表示できるようになっています。
FileMaker Pro 16では、SSLサーバー証明書やそれに関連する詳細情報、および証明書の有効期限に関する情報などをセキュリティロックアイコンをクリックして確認できます。これまではFileMaker ProでSSLサーバー証明書の有効期限を確認する手段が用意されていませんでしたが、バージョン16では手軽に証明書の有効期限を確認できるようになっています。この機能は、FileMaker Serverの管理者がSSLサーバー証明書を更新する際に、正しく証明書が更新されたかどうかを判別する際に有用です。
なお、FileMaker ProやFileMaker GoからSSLを使用してFileMaker Serverに接続して暗号化通信を行う際には、サーバー管理者は個別のSSLサーバー証明書を購入およびインストールする必要があります。
[関連]セキュリティロックアイコンについて(FileMaker Pro 16 ヘルプ)、FileMaker Server 15の新機能:Admin Console上でのSSLサーバー証明書情報の表示(FAMLog)