FAMLog
Claris FileMaker Pro 19.3.2の提供が開始
July 21, 2021
Claris FileMaker Pro 19.3.2の提供が開始されています。
Windows版FileMaker Pro 19.3.2では、バージョン19.3.1で共有データベースに接続したときにインタラクティブオブジェクトフィールドにPDFファイルが表示されなかった問題が修正されています。PDFファイルがホストからストリーミングされなくなった代わりに、ユーザーのローカルコンピューター上のテンポラリフォルダにダウンロードされてインタラクティブオブジェクトフィールドに表示されるように挙動が変更されているとのことです。
一方、macOS版FileMaker Pro 19.3.2では、Appleシリコン搭載Mac上でFileMaker Proを起動するとエラーメッセージ「不明エラー: -1」が表示されて続行できなくなる場合がある問題や、FileMaker Proをバージョン19.3.1に更新した後にクイックスタートエクスペリエンスを開始すると空白の画面またはエラーメッセージが表示されて環境によって反応しない場合がある問題が修正されています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.3.2 リリースノート(Claris ナレッジベース)
FileMaker Server for LinuxがサポートするLinuxディストリビューションが変更
July 19, 2021
CentOS Projectの開発方針変更を受けて、バージョン19.3.1ではClaris FileMaker Server for Linuxのサポート対象となるLinuxディストリビューションがCentOS LinuxからUbuntuに変更されています。
Linux版のFileMaker Server 19.2.1がCentOS Linuxをサポートする最後のFileMaker Serverとなり、バージョン19.3.1のFileMaker Server for LinuxではCentOS Linuxの代わりにUbuntu Server 18.04 LTSがサポートされるようになっています。CentOS Linux用のFileMaker Server 19は、今後の更新や不具合の修正は行われないため、Linux版を利用している場合にはオペレーティングシステムをUbuntu Server 18.04 LTSに変更する必要があります。
なお、Ubuntu Desktop 18.04 LTSは、FileMaker Server 19と互換性がありますが、完全には検証されていないとのことです。
[関連]Claris FileMaker Server 19.3.1の提供が開始(FAMLog)、FileMaker Server for LinuxがサポートするLinuxディストリビューションが変更予定(FAMLog)
Claris FileMaker Cloud 2.19.3のオペレーティングシステムはUbuntu
July 16, 2021
Claris FileMaker Cloud 2.19.3のオペレーティングシステムではUbuntuが使われるようになっています。
バージョン2.19.3.48のFileMaker CloudにおいてサーバーサイドスクリプトでGet(システムプラットフォーム)関数を実行すると、この関数の戻り値は「8」となります。この戻り値は、CentOS Linuxの代わりにUbuntuに対応するようになった、バージョン19.3.1のClaris FileMaker Server for Linuxの場合と同様です。
なお、FileMaker Cloud Admin Consoleのログビューアで確認すると、Ubuntu 18.04.5 LTSが使用されていることを確認できます。
[関連]Claris FileMaker Cloud 2.19.3.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker 19.3とGet(システムプラットフォーム)関数(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.3.1の新機能:Appleシリコン搭載Macのサポート
July 15, 2021
macOS版のClaris FileMaker Server 19.3.1は、ユニバーサルバイナリとしてAppleシリコン搭載Macに対応したことにより、Appleシリコン搭載Macで従来より高速に動作するようになっています。
Appleシリコン搭載Mac上でFileMaker Server 19.3を動作させると、Intel搭載Mac上でFileMaker Server 19.3を動作させた場合と比べて、パフォーマンスが大幅に向上しているとのことです。
ただし、プラグインやODBCクライアントドライバを使う場合は注意が必要で、プラグインもAppleシリコン搭載Macに対応している必要があります。
[関連]Claris FileMaker Server 19.3.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Pro 19.3.1の新機能:Appleシリコン搭載Macのサポート(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.3.1の新機能:バージョン19.3.1で追加された関数
July 14, 2021
Claris FileMaker Pro 19.3.1では新しい関数が追加され、現在ロードされているCore ML モデルのメタデータをJSON形式で返す関数が新設されています。
バージョン19.3.1で追加された関数一覧は次の通りです。
・GetModelAttributes
GetModelAttributes関数を使用する前に、[機械学習モデルを構成]スクリプトステップを使用して、Core ML モデルをあらかじめロードしておく必要があります。なお、[機械学習モデルを構成]スクリプトステップは、iOS、iPadOSおよびmacOSでのみサポートされています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.3.1 アップデータが公開(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.3がUniversal Binaryであるか調べる方法 (2)
July 09, 2021
fileコマンドでClaris FileMaker Server 19.3がUniversal Binaryであるか調べられますが、fileコマンドだけでなくlipoコマンドを使用しても同様にUniversal Binaryであるか調べることができます。
[実行例]
% cd "/Library/FileMaker Server/Database Server/bin/"
% lipo -info fmserverd
[実行結果(Universal Binaryである場合)]
Architectures in the fat file: fmserverd are: x86_64 arm64
[実行結果(Universal Binaryでない場合)]
Non-fat file: fmserverd is architecture: x86_64
lipoコマンドの詳細はmanページに記載されており、下記のコマンドで参照することができます。
% man lipo
[関連]Claris FileMaker Server 19.3がUniversal Binaryであるか調べる方法 (1)(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.3がUniversal Binaryであるか調べる方法 (1)
July 08, 2021
macOSのターミナルアプリケーションにおいて、Claris FileMaker Server 19.3がUniversal Binaryであるかどうかを調べるには、ターミナルで次のように入力します。
[実行例]
% cd "/Library/FileMaker Server/Database Server/bin/"
% file fmserverd
[実行結果(Universal Binaryである場合)]
fmserverd: Mach-O universal binary with 2 architectures: [x86_64:Mach-O 64-bit executable x86_64] [arm64]
fmserverd (for architecture x86_64):Mach-O 64-bit executable x86_64
fmserverd (for architecture arm64):Mach-O 64-bit executable arm64
[実行結果(Universal Binaryでない場合)]
fmserverd: Mach-O 64-bit executable x86_64
ファイルの形式を確認するfileコマンドを使用することにより、Universal Binaryであるかどうかを調べることができます。
[関連]Claris FileMaker Server 19.3.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.3をRosetta 2上で動作させる
July 07, 2021
Appleシリコン搭載MacにおいてClaris FileMaker Pro 19.3をRosetta 2上で動作させるには、Finderの情報ウインドウにおいて[Rosettaを使用して開く]にチェックを入れます。
具体的な手順としては、FileMaker Proをあらかじめ終了させておき、FinderでFileMaker Proアプリケーションを選択している状態で、[ファイル]メニューの[情報を見る]を選択します。Appleシリコン搭載Macの場合、情報ウインドウ内に[Rosettaを使用して開く]チェックボックスが表示されるので、それにチェックをつけてからFileMaker Pro 19.3を起動すれば、Rosetta 2上で動作させることができます。
Appleシリコン搭載Mac上でFileMaker Pro 19.3を動作させる際、Intel搭載Mac用のFileMakerプラグインは通常利用できませんが、上記の方法によりIntel搭載Macに対応かつClaris FileMaker 19に対応したプラグインを利用することも可能です。ただし、ユニバーサルアプリケーションの恩恵が受けられなくなるので、動作速度は遅くなります。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.3.1の新機能:Appleシリコン搭載Macのサポート(FAMLog)、Mac に Rosetta をインストールする必要がある場合(Apple)
Claris FileMaker Pro 19.3.1の新機能:Appleシリコン搭載Macのサポート
July 06, 2021
macOS版のClaris FileMaker Pro 19.3.1は、ユニバーサルアプリケーションとしてAppleシリコン搭載Macに対応したことにより、Appleシリコン搭載Macで従来より高速に動作するようになっています。
Appleシリコン搭載Mac上でFileMaker Pro 19.3を動作させると、Intel搭載Mac上でFileMaker Pro 19.3を動作させた場合と比べて、パフォーマンスが大幅に向上しているとのことです。
ただし、プラグインやODBCクライアントドライバを使う場合は注意が必要で、プラグインもAppleシリコン搭載Macに対応している必要があるか、もしくはFileMaker ProをRosetta上で動作させる必要があります。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.3.1 アップデータが公開(FAMLog)
Appleシリコン搭載MacとGet(アプリケーションアーキテクチャ)関数
July 02, 2021
Claris FileMaker Proの「Get(アプリケーションアーキテクチャ)関数」は、現在のアプリケーションアーキテクチャを示す文字列を返します。
この関数が返す値は次の通りです。
・「x86_64」:64ビットバージョンのWindows版FileMaker Pro、Intel搭載Macで実行されているFileMaker Pro、FileMaker Server、FileMaker Cloud、FileMaker WebDirect、FileMaker Data APIおよびカスタムWeb公開の場合
・「arm64」:64ビットのARMベースのデバイスで実行されているFileMaker GoまたはAppleシリコン搭載Macで実行されているFileMaker Proの場合
Appleシリコン搭載Mac上で動作するFileMaker Pro 19.3でGet(アプリケーションアーキテクチャ)関数を実行すると、この関数の戻り値は「arm64」となります。
[関連]Get(アプリケーションアーキテクチャ)関数(FAMLog)、FileMaker CloudとGet(アプリケーションアーキテクチャ)関数(FAMLog)