FAMLog
FileMaker Server 17とHSTS(HTTP Strict Transport Security)
May 21, 2019
FileMaker Server 17では、SSLを有効にすると常にHSTS(HTTP Strict Transport Security)が有効になるように仕様が変更されています。
FileMaker Server 16では、Admin Consoleに[Web クライアントに HSTS を使用する]設定が追加され、SSL有効時にHSTSを無効化することが可能でした。バージョン17ではこの設定項目が廃止され、通信の安全性がより高まるように挙動が調整・改善されています。
FileMaker Server 17では、fmsadmin certificateコマンドを使用してHSTSの有効・無効を切り替えられるようになっています。fmsadmin certificate importを実行してSSLサーバー証明書をインポートするとHSTSが有効になり、fmsadmin certificate deleteを実行してカスタムSSL証明書を削除するとHSTSが無効化されます。
[関連]2017年6月「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング」発表資料(FAMLog)、データベースサーバーのセキュリティ設定(FileMaker Server 16 ヘルプ)、FileMaker 17 プラットフォームのその他の変更(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Go 17の新機能:キーボードショートカット
May 17, 2019
FileMaker Go 17ではキーボードショートカットを使用できるようになっています。
iOSデバイスに外部キーボードを接続している場合、またはiPad ProにSmart Keyboardを接続している場合、FileMaker Goでキーボードショートカットを使用できます。一般的なコマンドのショートカットの一覧を表示するには、キーボードのcommandキーを押したままにします。
なお、一部のキーボードショートカットおよびiOS標準キーボードショートカットでは、カスタムメニューに定義したキーボードショートカットが無視されます(詳細はFileMaker Go 17 ヘルプ、およびFileMaker Go 17 デベロップメントガイドを参照)。
[関連]FileMaker Go 17 ヘルプ(FileMaker)、FileMaker Go 17 デベロップメントガイド(FileMaker)
FileMaker Pro 17 Advancedの新機能:アカウントのロックアウト
May 13, 2019
FileMaker Pro 17 Advancedでは、共有ファイルへのサインインに一定回数失敗すると、一時的にアカウントがロックされるようになっています。これにより、ブルートフォースアタック(総当たり攻撃)や辞書攻撃からデータベースを保護することができます。
バージョン17では、FileMaker Server 17でホストされている共有ファイルへのサインインを試行して、5分間の間に、同じアカウント名に、異なるパスワードを5回試行してログインに失敗すると、そのアカウント名が5分間ロックされます。この機能ではクライアントではなくアカウントがロックされる仕様となっているので、同じクライアントから別の有効なアカウントを使ってログインすることは可能です。
なお、このアカウントのロックアウト機能は、FileMaker アカウントについてのみ有効となっています。
[関連]FileMaker 17 プラットフォームのその他の変更(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 17.0.5 AdvancedとYearName関数
May 10, 2019
FileMaker ProおよびFileMaker Pro AdvancedのYearName関数は、日付の和暦を指定された書式で返します。
日本の新しい年号である「令和」がサポートされているFileMaker Pro 17.0.5 Advanced以降では、YearName関数で形式の引数を1にした場合、戻り値で改元の年を「元」で返すように挙動が変更されています。日付フィールドの値が「1989/1/8」である場合、バージョン17.0.4以前ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)1」を返していましたが、バージョン17.0.5およびバージョン17.0.6ではYearName(日付フィールド; 1)は「(平)元」を返すように仕様が変更されています。
上記以外に、バージョン17.0.4以前ではGetAsNumber(YearName(Date (1; 8 ; 1989); 1))は「1」を返していましたが、バージョン17.0.5およびバージョン17.0.6ではGetAsNumber(YearName(Date (1; 8 ; 1989); 1))は「726110」を返すように挙動が変更されており、YearName関数がテキストではなく日付として結果を返すようになっているので注意が必要です。
[関連]FileMaker ProとFileMaker Pro AdvancedのYearName関数(FAMLog)、FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータが公開(FAMLog)、YearName 関数の戻り値から和暦の数字のみを参照する方法(FileMaker ナレッジベース)
(2019/05/31追加:YearName関数がテキストではなく日付として結果を返す問題についてはFileMaker Pro 17.0.7 Advancedで修正されています。)
FileMaker Server 17.0.4 アップデータが公開
May 08, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 17.0.4 アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.4では、バージョン17.0.3のFileMaker WebDirectで日付の書式設定として和暦の漢数字を用いる設定にしている場合に年の部分だけがアラビア数字で表示される問題が修正されています。なお、バージョン17.0.3では、2019年5月1日から始まった日本の新しい年号である「令和」がサポートされるようになっています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめWeb公開エンジンとデータベースサーバー、FileMaker Server Admin Console等を終了させておく必要があります。アップデート方法の詳細については、FileMaker ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
[関連]FileMaker Server 17.0.3 アップデータが公開(FAMLog)、日付の書式設定で和暦の漢数字表記を設定・表示できない(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータが公開
May 07, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 17.0.6 Advanced アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.6では、バージョン17.0.5で日付の書式設定として和暦の漢数字を用いる設定にしている場合に年の部分だけがアラビア数字で表示される問題が修正されています。なお、バージョン17.0.5では、2019年5月1日から始まった日本の新しい年号である「令和」がサポートされるようになっています。
バージョン17.0.6にアップデートするには、FileMaker Pro 17 Advancedで[ヘルプ]メニューの[更新の確認(ソフトウェア更新の確認)...]を選びます。
[関連]FileMaker Pro 17.0.5 Advanced アップデータが公開(FAMLog)、和暦の入力方法(FileMaker ナレッジベース)、YearName 関数の戻り値から和暦の数字のみを参照する方法(FileMaker ナレッジベース)
FileMaker Server 17.0.3 アップデータが公開
April 26, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Server 17.0.3 アップデータ」を公開しています。
FileMaker Server 17.0.3では、2019年5月1日から始まる日本の新しい年号である「令和」がサポートされているほか、Java Web 公開エンジンのメモリー割り当てが動的ではなく固定的に割り当てられてパフォーマンスが低下する問題や、特定の状況でFileMaker Serverのプロセスが予期せず停止または新しい接続の許可を停止する問題、FileMaker WebDirectで発生していたさまざまな問題などが修正されています。JavaについてはJava 8 Update 201に、Apache TomcatについてはApache Tomcat 7.0.91に更新されているほか、macOS Sierra 10.12の場合はPHP 5.6.30、macOS High Sierra 10.13の場合はPHP 7.1.16、macOS Mojave 10.14とWindows Serverの場合はPHP 7.1.19がインストールされるようになっています。
このアップデータを適用する前に、あらかじめWeb公開エンジンとデータベースサーバー、FileMaker Server Admin Console等を終了させておく必要があります。アップデート方法の詳細については、FileMaker ナレッジベースの記事を必ず参照するようにしてください。
FileMaker Pro 17.0.5 Advanced アップデータが公開
April 25, 2019
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 17.0.5 Advanced アップデータ」を公開しています。
バージョン17.0.5では、2019年5月1日から始まる日本の新しい年号である「令和」がサポートされています。ただし、現時点において、バージョン17.0.5で日付の書式設定として和暦の漢数字を用いる設定にしている場合に年の部分だけがアラビア数字で表示される問題が確認されているので注意が必要です。
バージョン17.0.5にアップデートするには、FileMaker Pro 17 Advancedで[ヘルプ]メニューの[更新の確認(ソフトウェア更新の確認)...]を選びます。
[関連]和暦の入力方法(FileMaker ナレッジベース)、日付の書式設定で和暦の漢数字表記が設定できない(FileMaker ナレッジベース)
INTER-Mediator 5.10を公開
April 17, 2019
INTER-Mediator 5.10を公開しました。同時に、バージョン5.10をベースにしたINTER-Mediator-Server VMもリリースしました。
INTER-Mediatorは、予算規模の小さな組織でも業務システムの開発を円滑にできることを目指して開発された、MITライセンスで提供されるWebアプリケーションフレームワークです。INTER-Mediator 5.10では、日付書式で日本の新元号「令和」に対応しました。
旧バージョンからバージョンアップする際には、必ず事前に「バージョン移行ガイド」を参照するようにしてください。なお、INTER-Mediatorは現在バージョン6系統の開発も別途進められている状況です。
XMLPasteの動作環境
April 15, 2019
FileMaker Pro Advancedのテーブルやフィールド、スクリプト、スクリプトステップ、レイアウトオブジェクト、カスタム関数、テーマなどに関する情報をXMLテキストとして出力できるコマンドラインツールであるXMLPasteは、macOSとWindowsの両プラットフォームで利用できます。
XMLPasteの動作環境は、OS X Yosemite v10.10.5以降(macOS Mojave 10.14.4で動作確認済み)もしくはWindows 7以降(Windows 10で動作確認済み)です。macOSではターミナルアプリケーション、WindowsではコマンドプロンプトやPowerShell等を使用してクリップボードデータの内容を表示することができます。
XMLPasteは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。Go言語で実装されており、ライセンスはMITライセンスです。
[関連]XMLPaste 1.0.0を公開(FAMLog)