FAMLog
FileMaker Pro 12v2 アップデータとFileMaker Go 12.0.4が公開
July 13, 2012
ファイルメーカー社が「FileMaker Pro 12v2 アップデータ」と「FileMaker Pro 12v2 Advanced アップデータ」を配布しています。
このアップデータは、FileMaker Pro 12またはFileMaker Pro 12 Advancedをバージョン12.0v2に更新するものです。バージョン12.0v2では、スクリプトが間違ったウインドウで実行される可能性がある問題、Mac版でブラウズモードでの入力が禁止されているインタラクティブオブジェクトでファイルのドラッグ&ドロップが可能になる問題など、数多くの問題が解決されており、スクロール機能も改善されています。
同時にFileMaker Go 12.0.4も公開されており、詳細は不明ですが、いくつかの問題と互換性に関する問題が解決されているとのことです。
FileMaker Server 12で削除されたクエリーコマンドとクエリー引数
July 12, 2012
FileMaker Server 12ではWeb公開エンジンが刷新され、XML APIにおけるクエリーコマンドおよびクエリー引数を解析する順序が大きく変更されています。
バージョン12では一部のクエリーコマンドとクエリー引数が削除されています。削除されたクエリーコマンドとクエリー引数の一覧は下記の通りです。
・-process(クエリーコマンド)
・-encoding(クエリー引数)
・-grammar(クエリー引数)
・-stylehref(クエリー引数)
・-styletype(クエリー引数)
・-token.[文字列](クエリー引数)
なお、Web公開エンジンが刷新されたことで、これまでのバージョンと比較して処理速度が高速化されています。同時に複数のデータ要求を処理できるだけでなく、メモリー処理の効率も上がっており、パフォーマンスが最大65%向上しているとのことです。
[関連]FileMaker Server 12ではXSLTによるカスタムWeb公開機能は利用不可(FAMLog)
FileMaker Server 12 Advancedの新機能:カスタムWeb公開の同時接続上限数が200に
July 11, 2012
FileMaker Server 12 Advancedでは、カスタムWeb公開における同時接続クライアント数の上限が増加しています。
FileMaker Server 11 AdvancedのカスタムWeb公開では理論上の同時接続上限数は100でしたが、FileMaker Server 12 Advancedでは新たに理論上の上限が200に引き上げられています。接続数の上限は、ハードウェアの構成、データベース設計およびOSに依存しますが、インスタントWeb公開と異なりカスタムWeb公開では複数のユーザーが1つの接続を共有できます。
なお、通常版のFileMaker Server 12では、カスタムWeb公開における同時接続上限数は以前のバージョンと同じく100のままです。
OS X LionでFileMaker Server Admin Consoleの言語を変更する
July 10, 2012
FileMaker Server 11.0v4もしくはFileMaker Server 12.0v1をOS X LionおよびOS X Lion Serverで動作させている場合に、FileMaker Server Admin Consoleの言語を変更するには、ターミナルで次のように入力します。
sudo defaults write /Library/Preferences/.GlobalPreferences AppleLanguages "(English)"
(実際には1行で入力します)
管理サーバー(Admin Consoleサーバー)を再起動すると、上記の例ではAdmin ConsoleおよびAdmin Consoleの開始ページで使用される言語が英語に変更されます。管理サーバーを再起動するにはfmsadminコマンドを使用します。
[実行例]
$ fmsadmin restart -y adminserver
また、Admin Consoleの言語を日本語に変更するには、ターミナルで次のように入力した後、管理サーバーを再起動します。
sudo defaults write /Library/Preferences/.GlobalPreferences AppleLanguages "(Japanese)"
(実際には1行で入力します)
FileMaker Pro 12の新機能:バージョン12で追加されたスクリプトトリガ一覧
July 09, 2012
FileMaker Pro 12では新しいスクリプトトリガが追加され、ウインドウが開かれるたびにもしくは閉じられるたびに実行されるスクリプトトリガや、タブコントロールでパネルが切り替えられるたびに実行されるスクリプトトリガが新設されています。
バージョン12で追加されたスクリプトトリガ一覧は下記の通りです。
・OnFirstWindowOpenスクリプトトリガ
・OnLastWindowCloseスクリプトトリガ
・OnTabSwitchスクリプトトリガ
・OnWindowCloseスクリプトトリガ
・OnWindowOpenスクリプトトリガ
ファイルを開くときに実行されるOnFileOpenスクリプトトリガはOnFirstWindowOpenスクリプトトリガに、ファイルを閉じるときに実行されるOnFileCloseスクリプトトリガはOnLastWindowCloseスクリプトトリガに変更されており、[ファイルオプション]ダイアログボックスに新しく追加された[スクリプトトリガ]タブではウインドウに関連するスクリプトトリガ(OnFirstWindowOpen、OnLastWindowClose、OnWindowOpen、OnWindowClose)を設定できます。
FileMaker Pro 12の新機能:新しいレイアウト支援ツールの追加
July 06, 2012
FileMaker Pro 12のレイアウトモードでは、ダイナミックガイド、定規からドラッグできるガイド、およびグリッドのスナップ機能を使用できるようになり、それらを活用して新しいレイアウトのデザインおよび既存のデザインの変更を行うことができます。
レイアウト上でオブジェクトを作成および編集するためのガイドは2種類用意されており、「ダイナミックガイド」はレイアウト上でオブジェクトを正確にサイズ変更および配置する支援を、「ガイド」は同じレイアウト内および複数レイアウト全体でオブジェクトを配置する支援を行います。
バージョン12では、レイアウトの編集を複数回元に戻したりやり直せる機能も新たにサポートされています。元に戻す機能と再実行機能は、レイアウト上の変更およびオブジェクトへの変更を、最大で1000回の変更まで段階的に削除または置き換えるために使用できます。なお、レイアウトへの変更履歴は、レイアウトの保存時にクリアされるようになっています。
[関連]ガイドおよびダイナミックガイドの使用(FileMaker Pro 12 ヘルプ)
(2012/07/19追記:記事のタイトルを「FileMaker Pro 12の新機能:レイアウト支援ツール」から「FileMaker Pro 12の新機能:新しいレイアウト支援ツールの追加」に変更しました。)
INTER-Mediator 2.7が公開
July 05, 2012
新居雅行氏がFileMaker ServerおよびPDO対応のWebアプリケーションフレームワーク「INTER-Mediator 2.7」を2012年6月下旬に公開しています。
バージョン2.7では、PDO経由でPostgreSQLとSQLiteが正式にサポートされるようになっています。サンプルデータベースのスキーマもそれぞれ用意されています。
なお、INTER-MediatorはFileMaker Server 12にも対応済みであり、FileMaker Server 12用のサンプルファイルも添付されています。
FileMaker Pro 12の新機能:オブジェクトフィールドの強化
July 04, 2012
FileMaker Pro 12では、パフォーマンスと使い勝手が向上するように、ファイル保管に利用できるオブジェクトフィールドが再設計されています。これによりオブジェクトフィールドに関連する機能が各種強化されています。
バージョン12では、オブジェクトフィールドに[オブジェクトデータを外部に保存]オプションが追加されています。このオプション機能を利用することで、マルチユーザーでデータベースを共有している際のオブジェクトデータが管理しやすくなり、効率的にバックアップできるように改善されています。さらに、データを暗号化してFileMaker Proでのみ読み取り可能にする[セキュア格納]オプションも利用できます。
また、ファイルのデータベースへのドラッグ&ドロップ、サムネールのイメージレンダリング速度向上、PDFおよびオーディオ/ビデオファイルをインタラクティブに操作できるオプションなど、数多くの機能が強化されています。
CakePHP 2.2とCakePHP 2.1.4が公開
July 03, 2012
CakePHP 2.2とCakePHP 2.1.4が公開されています。
CakePHP 2.2では、モデルに対してバリデーションルールの追加や削除ができるAPIが追加され、Dispatcher filtersで独自のDispatcherが差し込み可能になる等、数多くの機能追加や改善が行われています。バージョン2.1系統からバージョンアップを行う際には移行ガイドで変更点を確認しておく必要があります。
なお、オリジナルのFMCakeMixは2012年7月現在CakePHP 2.2に対応していません。ただし、https://github.com/matsuo/FMCakeMix/tree/trunkに置いてあるものはCakePHP 2.2.0で動作可能な状態にはなっています。
[関連]CakePHP 2.1.0が公開(FAMLog)
Ruby 1.8.7-p370が公開
July 02, 2012
「Ruby 1.8.7-p370」が公開されています。
Ruby 1.8.7-p370は、前世代の安定版であるRuby 1.8.7の保守リリースであり、不具合の修正が行われています。Ruby 1.8.7のメンテナンスは2012年6月で終了となり、セキュリティに関わる修正は2013年6月まで対応される予定となっています。
なお、現時点におけるRubyの最新安定版はRuby 1.9.3-p194です。Ruby 1.8系統からRuby 1.9.3にバージョンアップする際には、Ruby 1.8系統で動いていたプログラムやライブラリがRuby 1.9.3でそのままでは動かない場合があるので、事前に動作確認や修正が必要です。
[関連]Ruby 1.8.7のサポート終了時期(FAMLog)