FAMLog
fmcsadmin 2.0.0を公開
June 27, 2022
Claris FileMaker Server 19.5およびUbuntu 20.04 LTSに対応したfmcsadmin 2.0.0を公開しました。
fmcsadminは、Claris FileMaker Admin APIを用いて実装されたサーバー管理者向けコマンドラインツールであり、FileMaker Serverに付属する純正のfmsadminコマンドにはないリモート管理機能を備えています。fmcsadmin 2.0.0では、パラレルバックアップ設定の確認および変更に新たに対応し、バックアップ処理をキャンセルするためのCANCELコマンドを新たに追加しました。さらに、環境変数でユーザー名とパスワードを指定できるようになっています。
fmcsadminは、オープンソースソフトウェアとしてGitHubで公開しており、無料でご利用いただくことが可能です。ライセンスは、バージョン1.0.0以降ではMITライセンスでしたが、バージョン2.0.0ではApache License, Version 2.0に変更しました。
[関連]Claris FileMaker Server 19.5.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Server 19.5.1の新機能:バックアップのキャンセル
June 24, 2022
Claris FileMaker Server 19.5.1では、現在実行中のバックアップ処理を中止できるようになっています。
進行中のバックアップ処理をキャンセルするには、Claris FileMaker Server Admin Consoleの[バックアップ]ページで[キャンセル]をクリックします。また、fmsadminコマンドやClaris FileMaker Admin APIを使用してバックアップを中止することも可能です。
fmsadminコマンドを使ってバックアップ処理をキャンセルするにはCANCELコマンドを使用します。
[使用例]
$ fmsadmin cancel backup
[関連]Claris FileMaker Server 19.5.1の提供が開始(FAMLog)
Contact Form 7 5.6が公開
June 23, 2022
Contact Form 7 5.6が2022年6月中旬に公開されています。
Contact Form 7はWordPress用のフォームプラグインです。バージョン5.6では、スキーマ織りバリデーションが導入され、サーバー側とクライアント(ブラウザー)側の両方でのユーザー入力バリデーションが単一のスキーマによって規定されるようになっています。
なお、FMPress Formsを使用すると、Contact Form 7で作成したWebフォームから送信されたデータをFileMakerデータベースに登録できるようになります。無料で利用可能なFMPress Formsは、WordPressの公式プラグインディレクトリからインストールおよびダウンロードできます。
[関連]FMPress Forms 1.1.0を公開(FAMLog)
(2022/07/02追記:Contact Form 7 5.6では、ファイルタイプオプションにおいてMIMEタイプがサポートされたことに伴い、ファイルアップロード項目のfiletypesオプション省略時に使用されるデフォルト値が「audio/*|video/*|image/*」に変更されています。)
OpenSSL 1.1.1pとOpenSSL 3.0.4が公開
June 22, 2022
OpenSSL 1.1.1pとOpenSSL 3.0.4が公開されています。
OpenSSLは通信暗号化ライブラリとして広く利用されているオープンソースソフトウェアです。OpenSSL 1.1.1pおよびOpenSSL 3.0.4では、OpenSSLのc_rehashスクリプトにおけるコマンドインジェクションの脆弱性(CVE-2022-2068)が修正されています。
なお、OpenSSL 1.1.1系列の最新バージョンはOpenSSL 1.1.1pですが、Claris FileMaker Pro 19.5.1、Claris FileMaker Go 19.5.1およびClaris FileMaker Server 19.5.1ではOpenSSL 1.1.1nが使用されています。
[関連]JVNVU#92867820: OpenSSLのc_rehashスクリプトにおけるコマンドインジェクションの脆弱性(Japan Vulnerability Notes)
FMウェブもくもく会 vol.13開催のお知らせ
June 21, 2022
2022年6月26日(日)午前10時より「FMウェブもくもく会 vol.13」を開催します。
カスタムWeb勉強会は2020年6月からFMウェブもくもく会としてリニューアルしました。FMウェブもくもく会は、Claris FileMakerとWebに関してもくもくがやがや一緒に勉強していく会です。隔月でFileMakerもくもく会が開催される日の午前中に開催し、今回もオンラインで開催します。
詳細および参加申込については下記URLのページをご覧ください。
https://fmweb-mokumokukai.connpass.com/event/251653/
Claris FileMaker Server 19.5.1の提供が開始
June 20, 2022
Claris FileMaker Server 19.5.1の提供が開始されています。
OpenSSL 1.1.1nに更新されたFileMaker Server 19.5.1では、Windows ServerおよびmacOS上でODataを使用できるようになり、共有カスタム Appの集計フィールドをFileMakerクライアントではなくFileMaker Serverで処理できるようになっています。他にも変更点や修正された問題もあるので、詳細についてはClaris FileMaker Server 19.5.1 リリースノートを参照するようにしてください。
Linux版についてはUbuntu 20.04 LTSをサポートするようになっていて、Apache HTTP Serverの代わりにnginxが使用されるようになっています。なお、バージョン19.5.1ではUbuntu 18.04 LTSもサポートされていますが、将来のバージョンではUbuntu 18.04 LTSはサポート対象外になるとのことです。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.5.1の提供が開始(FAMLog)、Claris FileMaker Go 19.5.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Go 19.5.1の提供が開始
June 17, 2022
Claris FileMaker Go 19.5.1の提供が開始されています。
GS1 DataBarのバーコードがサポートされるようになったFileMaker Go 19.5.1では、iOS 15およびiPadOS 15を使用している場合に、Claris FileMaker Pro 19.5.1で追加されたGetLiveText関数およびReadQRCode関数を用いることで、画像内にあるテキストを取得したり、QRコードの値をテキストとして取得できるようになっています。
さらに、サポートされるデバイスにおいて、カメラで撮影した画像内にあるテキストをテキストフィールドに挿入できる[テキスト認識表示]機能を使用できるようになっています。
[関連]Claris FileMaker Pro 19.5.1の提供が開始(FAMLog)
Claris FileMaker Pro 19.5.1の提供が開始
June 16, 2022
Claris FileMaker Pro 19.5.1の提供が開始されています。
OpenSSL 1.1.1nに更新されたバージョン19.5.1では、共有カスタム Appの集計フィールドをFileMakerクライアントではなくClaris FileMaker Serverで処理できるようになっています。また、iOS 15、iPadOS 15およびmacOS Montereyで使用できる新しいGetLiveText関数およびReadQRCode関数を用いることで、画像内にあるテキストを取得したり、QRコードの値をテキストとして取得できるようになっています。
Claris FileMaker 19.5のリリースに伴い、Claris FileMaker Data Migration Tool、Claris FileMaker Custom App Upgrade ToolおよびiOS App SDKも同時に更新されています。なお、FileMaker Pro 19.5.1以降ではWindows 8.1がサポートされなくなっています。
Get(レコード総数)関数
June 15, 2022
Claris FileMaker ProのGet(レコード総数)関数は、現在のテーブルにあるレコードの総数を返す関数です。
現在の計算結果が保存される場合にそのコンテキストを指定すると、この関数はそのコンテキストに基づいて評価されます。それ以外の場合は、現ウインドウのコンテキストに基づいて評価されます。なお、コンテキストは、リレーションシップグラフにおけるリレーションシップ評価時の基準となるテーブルオカレンスです。
Get(レコード総数)関数はバージョン7以降で利用できる関数ですが、Get関数はバージョン6以前ではステータス関数であったため、当該関数は実質的にバージョン6以前から存在していた関数であると言えます。
[関連]FileMaker Pro 7 では、ステータス関数が Get 関数に変換される(Claris ナレッジベース)
FileMaker Serverでクライアントの使用状況ログを有効にする
June 14, 2022
FileMaker Serverにおいて、クライアントの使用状況ログを有効にするにはfmsadminコマンドを使用します。
[使用例]
fmsadmin enable clientstats
fmsadmin set serverprefs UseClientStatsLog=true
fmsadminコマンドでクライアントの使用状況ログを有効化する場合は「fmsadmin enable clientstats」、クライアントの使用状況ログを無効化する場合は「fmsadmin disable clientstats」です。FileMaker Server 17以降では、fmsadminコマンドのSETコマンドを使用して設定を変更することも可能です。
クライアントの使用状況ログを有効にすると、「FileMaker Server/Logs/」フォルダに「ClientStats.log」ファイルが作成されます。バージョン17以降ではAdmin Consoleではなくデータベースサーバーを停止するとクライアントの使用状況設定は自動的に無効になりますが、バージョン19では当該設定は自動的に無効にならないようになっています。
[関連]FileMaker Server 11の新機能:強化された使用状況表示(FAMLog)、クライアントの使用状況のログ(Claris FileMaker Server 19 ヘルプ)